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空間がセンス良く仕上がる、デザインの美しい名品キャンドル10【エディター推薦】

  • 2025.12.9
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炎のゆらぎとほのかな香りが、空間に心地よいリズムをもたらすキャンドル。いまや“灯す”だけでなく、置いてある姿そのものが空間の質を左右するオブジェとしても存在感が高まっている。フォルムや素材感、カラーの違いなど使わない時も美しく佇むデザインを選びたいところ。今回は、インテリア&デザイン誌のエディターがセレクトしたキャンドルを厳選紹介。次に迎えるキャンドル選びの参考にしてみて。


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「ディプティック」の“レ モンド ドゥ ディプティック”

パリの老舗メゾン「ディプティック」の“レ モンド ドゥ ディプティック”は、ミラノを拠点に活躍する建築家兼デザイナー、クリスティーナ・チェレスティーノによる初のキャンドルコレクション。自然物の構造や光の表情をガラスで表現してきた彼女の感性を生かし、ブランドのシンボルであるオーバル型を、三つのパーツから成る厚みのあるガラスで再構築している。まるでソリッドな岩を削り出したような存在感で、置くだけで空間の質を引き上げる彫刻的なオブジェに仕上がっているのが魅力。リビングはもちろん、寝室や書斎など、どんな空間にもなじむ普遍性もポイントだ。香りは世界の未踏の自然や文化から導かれた5種で、本体のカラーや質感とあわせて、インテリアのトーンを静かに整えてくれる、美しい余白と上質な静寂を与えてくれる逸品だ。

レ モンド ドゥ ディプティック(W10×D10cm×H7cm、270g)¥36,960

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「ロエベ パルファム 」の“ワックスキャンドルホルダー トマトリーフ”

スペイン発のラグジュアリーブランド「ロエベ パルファム」の“トマトリーフ ワックス キャンドルホルダー”は、彫刻的なアプローチが際立つアイテムで、陶器ではなく“ワックスそのもの”を器として成形するユニークな手法を採用している。表面はすっきりとした仕上げで、下部に施された段差のレイヤーが光を受けて陰影が生まれることで、オブジェとしての存在感が強調されるのもポイント。鮮やかでありながら落ち着いたトマトのような“赤”は、インテリアにフレッシュなニュアンスを与え、単体で置いても空間のアクセントに。香りはトマトリーフの野性味のあるアロマが基調で、清潔感と軽やかさを兼ね備え、リビングやキッチンなどさまざまな場所になじむ。デザイン性と香りの世界観が高いレベルで融合した一本。

ワックスキャンドルホルダー トマトリーフ(W12.4×H37cm、330g)¥20,900

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「テクラ」の“センテッド キャンドル”

デンマークの「テクラ」が2025年に発表した“センテッド キャンドル コレクション”は、アイルランドの陶芸家サラ・フリンとコラボレーションして生まれた、ブランド初の香りのシリーズ。フリンはアイルランドを代表する作家で、流れるようなフォルムと多彩な釉薬表現で知られる、一点物の磁器彫刻を制作してきたアーティスト。その造形感覚を実用的なキャンドルの器に落とし込み、彫刻的なオブジェへと再解釈している。フォルムは個性的でありながら空間にすっと馴染み、使い終えた後も美しい佇まいを保つ印象的なもの。すべてリフィラブル仕様で、詰め替えて長く愛用できるのもポイント。香りは、サウナの熾火を思わせるスモーキーウッディやお香が立ち上るようなウッディスパイシーなど全3種。「テクラ」のクラフトマンシップとフリンの芸術性が響き合う、インテリアに深みをもたらすコレクションだ。

センテッド キャンドル ヴァスタ(φ13.5×H14cm、270g)¥41,000

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「フラマ」の“センテッド キャンドル”

コペンハーゲン発の「フラマ」による“センテッドキャンドル”は、ブランドの核にある建築的アプローチと、自然からのインスピレーションが融合したキャンドル。器にはフラマらしいミニマルなデザインが採用され、ウッドのマットな質感と直線的なフォルムが空間に端正なリズムをつくる。香りは、名前のとおり木漏れ日を抽象化したドライウッドの香りが特徴の“Komorebi”、深い針葉樹を思わせるウッディノートの“Deep Forest”など、異なる世界観を持つ香りが揃い、シーンに合わせて選べるのも魅力。北欧的な静けさと建築的な美しさを兼ね備える、モダンな空気感をまとった存在だ。

センテッド キャンドル(φ7×9cm、170g) ¥11,000

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「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の“フィレンツェ1221エディション グラスキャンドル”

フィレンツェの修道院を起源に持つ「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の“フィレンツェ 1221 エディション グラスキャンドル”は、800年以上受け継がれる調香の伝統とクラフツマンシップを、現代の感性に合わせて再構築したシリーズ。厚みのあるガラス容器には、ブランドを象徴するクラシックなロゴが配され、落ち着いた存在感を放ちながら、インテリアに上品なアクセントを加えるデザインに仕上がっている。香りは、ブランドのアイコニックな“ポプリ”や創立時から続く最古の“アクア デッラ レジーナ”など全8種が揃い、静かに広がる香りが空間を穏やかに整える。 トラディショナルな世界観でありながら、現代のインテリアにも自然と馴染むバランスの良さが魅力で、香りと佇まいの両面から空間を心地よく引き締める名作だ。

フィレンツェ1221エディション グラスキャンドル(φ8.4×H10cm、250g)¥13,200

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「ヘイ」の“コラム キャンドル”

デンマーク発「ヘイ」の“コラム キャンドル”は、日用品をモダンに再解釈するブランドらしさが凝縮されたキャンドル。名前のとおり、建築の柱(コラム)を思わせるフォルムが特徴で、ろうそくそのものを“立体のオブジェ”として成立させるデザインとなっている。カラーパレットはニュートラルをベースに、ポップなカラーやパターンを取り入れ、飾るだけで空間にリズムが生まれるのも魅力。インテリアのテイストに合わせてアクセントとして取り入れやすく、単体でミニマルに、複数を並べてグラフィカルにも楽しめる。火を灯さない時も存在感を保ち、日常に軽やかな遊び心とモダンなアクセントを添える、「ヘイ」らしいアプローチが光るキャンドルだ。

コラム キャンドル(ミディアムφ7×H20cm、90g)¥5,500 (ラージφ9×H25cm、170g)¥8,800

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「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の“ブジー・パルフュメ”

パリ発「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の“ブジー・パルフュメ”は、19世紀の薬局文化を背景にしたブランドの美意識を、素材と香りで体現したキャンドル。ブランドを象徴する装飾的なレリーフが施された重厚な天然大理石のベースの上部には美しいフォルムのガラス蓋が組み合わされ、置くだけでオブジェのような存在感を放つ。香りはローズウッドやムスクをベースにした“パテル・マテオス”やウッディノートの“スミ・ヒノキ”など、全8種がラインナップ。ベースの大理石も黒と白からセレクトが可能。点火すると柔らかく広がるアロマが空間に落ち着きをもたらし、クラシカルでありながら現代のインテリアにも自然と馴染み、ビュリーらしい静かな上質さを空間にもたらしてくれる。

ブジー・パルフュメ(φ9.2×H23.2cm、300g)¥22,440

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「エステバン」の“アイコニック カラー キャンドル”

フランス発のフレグランスブランド「エステバン」の“アイコニック カラー”は、フランス人デザイナー、トリスタン・ローナーが手掛けた、色とフォルムの心地よいバランスが光るキャンドルコレクション。マットな質感のベースに配されたカラーブロックが空間にリズムを生み、直線的で無駄のないフォルムが、ミニマルなインテリアにも自然に溶け込む。斜めにカットされたデザインが、炎のゆらめきを際立たせるのも特徴で、火を灯したときの美しさが引き立つ。落ち着いたフローラルノートの“ネロリ”やムスキーな“ピュアリネン”など全3種の香りで展開し、フランスのアトリエで職人が一つ一つ手作業で仕上げる丁寧なつくりも魅力だ。ローナーの美意識がほどよく息づいた、現代的な空気感をまとったコレクションだ。

アイコニック カラー キャンドル(φ8.8×H16.2cm、220g)¥11,000

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「セラベラ」の“フォレスト エッセンス”

バルセロナで150年以上の歴史を持つキャンドルメーカー「セラベラ」が手掛けるフレグランスキャンドルの“フォレスト エッセンス コレクション”は、伝統的な職人技を今に受け継ぐクラフトマンシップが魅力。すべてスペインのアトリエで職人が一つ一つ手作業で仕上げており、マットな質感のキャンドルは切り株を思わせるユニークなフォルムが、空間にさりげない遊び心を添えるデザインとなっている。森を感じられる穏やかな深みをもつ香りが、日常の空間にも自然と取り入れやすいのが嬉しい。ミニマルからナチュラルまで多様なインテリアにすっと馴染み、空間に落ち着きと温かみを添える、上質なキャンドルだ。

フォレスト エッセンス 左 パインウッド(W20×H15cm、570g)¥12,100 右 シダーウッド(W18.5×H14.5cm、550g)¥12,100

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「セントオブヨーク」の“セントオブヨーク キャンドル”

うつわにも造詣の深いパフューマー、山藤陽子が手掛けるボタニカルパフュームブランド「セントオブ ヨーク」のキャンドルは、過去と未来をつなぐ視点から生まれたコレクション。倉庫で長く眠っていた昭和期の白磁や卵殻手に新たな命を吹き込み、香りと灯りをまとわせて次の時代へと受け継ぐ。ブランドが大切にしてきた天然香料をパフュームと同じ配合量でブレンドした贅沢な仕上がりで、植物の息づかいを感じる透明感のある香りが特徴だ。火を灯すと磁器越しに柔らかな光が透け、空間に静かな雰囲気が広がる。また、古物ならではの個体差も魅力で、同じものが二つとない希少性も魅力。カップ自体もインテリアとして美しく映え、空間にさりげないアクセントを添えてくれる。

セントオブヨーク キャンドル ¥13,750

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