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毎日食べても大丈夫? 栄養士に聞く、プロテインバー選びのポイントと摂るべきタイミング

  • 2025.12.7

現代人の強い味方、プロテインバーはいつ・どう食べるべき?

oatmeal protein bar flying in mid air in black background

ホットピラティスのクラスのあとや、締め切りに追われて時間がないときなど、次の食事まで小腹を満たしてくれる良質なプロテインバーは私の味方だ。満腹感が得られるだけでなく、元気が出て、健康的かつ美味しいものを食べた満足感も感じるし、美味しさだけで食べたいと思うものさえある。

昨今のプロテインブームに乗って、プロテインバーの需要はかつてないほどに高まっている。マイウントサイナイ病院の栄養食事指導部のディレクターを務める管理栄養士のサマンサ・ディエラスは、プロテインバーとは高濃度のタンパク質とその他の重要な栄養素を含む、持ち運びできるスナックだと説明する。理想論で言うと、プロテインバーは完全栄養食であるべきだ。つまり、ホエイや大豆、ナッツなどのタンパク質をベースに、炭水化物や良質な脂質、食物繊維にビタミン、ミネラルが添加されているべきなのだが、実際には必ずしもそうとは限らない。そこで、プロテインバーを選ぶ上で考慮したい点をディエラスをはじめとする栄養のプロに聞いた。

そもそもプロテインバーは本当に体に良いのか?

簡潔に言えば、答えは「イエス」だ。プロテインバーは体に良いといえる。ただし、多くの食品同様、健康に良いかどうかを見極めるには原材料を確認する必要がある。「健康に良いかどうかは、プロテインバーのブランドや食べ方によります」と登録栄養士のローレン・マナカーは言う。「良質な原材料を使用して糖分を最低限に抑え、栄養バランスが取れたプロテインバーは優秀な補助食になり得ます。ただし、一部にはチョコバーと変わらないようなものもあるので、食品表示を確認することが重要です」

「スニッカーズと変わらない栄養成分のものさえあります」とディエラスは指摘する。「美味しくても、健康づくりの目標を達成する手助けになるどころか妨げになる可能性もあるのです」

毎日食べても大丈夫?

生活スタイルによっては、毎日プロテインバーを食べても問題はない。タンパク質は主に食事から摂ることが望ましいが、目標のタンパク質量が食事からだけでは摂取できない場合にプロテインバーは役に立つとディエラスは説明する。

また、食事と食事の間に小腹が空いたときの健康的なおやつにもなる。「プロテインバーは、忙しいときや栄養バランスの取れた手軽なおやつが必要なときにも重宝します」とマナカーは言う。「ただし、定期的に栄養価の高い食事の置き換えとして食べるべきではありません。食生活のベースではなく、補助的なものとして考えましょう」

1日1本のプロテインバーはほとんどの人にとって問題ないと彼女は付け加える。運動量が多い人や、目標量のタンパク質の摂取に苦労している人は2本でもOK。筋肉の回復や成長を助ける効果もあるので、ワークアウトをしている人は運動後に摂ると良いという。

ただし、プロテインバーはあくまで補助食であり、食事の代わりにはならないということを忘れずに。

手軽で健康的な補助食品でも、気をつけたい点も

oatmeal protein bar flying in mid air in black background

プロテインバーの最大の利点は、タンパク質やその他の栄養素を摂れることに加え、手軽なことにある。片手で食べられるヘルシーなおやつとして重宝するだけでなく、食事で不足しがちなタンパク質を補うためにも役立つとディエラスは言う。「食事をとれないときや、健康目標の達成のためにタンパク質の摂取量を増やしたいときにも便利です」

このように手軽ではあるが、プロテインバーを選ぶ際には十分に注意が必要だと専門家は警鐘を鳴らす。飽和脂肪を多く含む製品もあり、高果糖コーンシロップなどの糖分が多量に添加されている高カロリーのバーも多いとマナカーは指摘する。また、ディエラスはプロテインバーの過剰摂取は消化器系の問題や脱水、望ましくない体重増加につながる恐れもあると付け加えている。

自分に合ったプロテインバーの選び方

理想のプロテインバーとは「自分の健康目標に合致するもの」だ。小腹を満たすために食べるのか? はたまたワークアウト後に筋肉の修復と成長を助けるために食べるのか?このような点を考慮した上で、自分に合ったベストなプロテインバーを絞り込むことをマナカーは提案している。

基本的に、健康に良いとされているプロテインバーは加工されすぎていない天然素材を原料にしている。糖分の添加が少なく、高品質のタンパク質が豊富で、さらに食物繊維が含まれているとなお良いとディエラスは言う。「脂質や糖分が過剰に添加されているものは控えるべきです。天然の素材を多く使用したものを選び、人工甘味料や香料、着色料や保存料などの添加物は避けましょう」

また、血糖値の上昇を避けるために添加糖分に気を付ける必要を彼女は強調する。美味しく可能な限り糖分が低いもの、腸内環境をサポートしつつ満腹感を与えてくれる食物繊維を含むものを選ぼう。

ディエラスは栄養成分表示を目安に選ぶことも勧めている。主要栄養素である脂質、炭水化物、タンパク質の含有量が明記されているため、それに基づいて自分の健康目標に役立つかどうかが判断できる。そして、最も重要なのは自分が好きなプロテインの種類かどうかということだ。原料のプロテインの種類がホエイなのか、大豆などの植物性なのかを確認することで、味や食感が好みかどうかの判断基準になると彼女は言う。「どんなに健康的なプロテインバーでも、実際に食べないことには効果はありませんから」

Text: Audrey Noble Translation: Motoko Yoshizawa

From VOGUE.COM

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