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「ガビーン」の音声スタンプにドン引き…仲人が見た「中年婚活のLINEで即アウトになる瞬間」

  • 2025.12.6

婚活で異性から嫌われてしまう人にはどんな特徴があるか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「LINEの使い方が下手な人は、婚活が上手くいかない傾向にある。特に、相手に送るスタンプや、親密になる前の話題選びには注意が必要だ」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている

スマホを見ている女性
※写真はイメージです
LINEスタンプを使いこなせない婚活男性

「私みたいなおじさんが使ってもキモくないLINEスタンプは、どんなものでしょうか?」

ある日、結婚相談所に入会して初めてコミュニケーションアプリの「LINE」を使うようになった、ある50代の男性会員から相談がきた。

結婚相談所では、お見合いから仮交際に進むと双方の連絡先が開示され、デートの約束などのためにLINEを交換する。

交際当初は、確かにデートの待ち合わせ場所の確認などに使われるが、初デート後からのLINEのやり取りが、結婚相手となるか否かの判断となる大事な婚活ツールとなる。リアクションや気持ちを表現できる「スタンプ」が使えることもLINEならではだ。

ただ、このスタンプによって、相手に悪印象を与えてしまう場合もある。

筆者がアドバイスしている女性会員さんから「こんなスタンプが送られてきたんです……」という相談を受けることもある。

相手男性から送られてきたスタンプを見ると、ショックな気持ちを表現したいのか、「ガビーン」という音声入りのイラストスタンプが来たり、アニメ好きなオタク男性から、美少女のLINEスタンプが届いていたりするのだ。

もちろん、お互いにアニメが好きな者同士であれば問題ないが、相手の趣味がまだわからない段階で美少女のスタンプを送るのは気配りができていないと言わざるを得ない。

「スタンプで自己アピール」はNG

冒頭の50代男性はLINE初心者でもあり、女性との交際経験もほぼないので、率直に私に相談してくれたのでこちらとしてもサポートしやすい。

さて、彼が普段から使っているというLINEスタンプを見ていくと、課金したもののなかには『鬼滅の刃』のアニメスタンプなどが含まれていた。さすがに50代男性にはふさわしくないスタンプなので、封印してもらった。

婚活において、アニメのスタンプがすべてNGというわけではないが、社会的な地位がそれなりに高くなっているはずの中高年が、人気アニメのスタンプを使っていることに違和感を抱く人も少なくない。また、これまで相談に乗ってきた女性会員のなかには、「中高年男性が流行りのスタンプを使っていて、無理に若者ぶっているように感じた」などと語る人もいた。

LINEスタンプには数多くの種類があり、自分の個性をアピールできるものもあるが、婚活の初期に積極的に自己アピールをするのは禁物だ。アニメスタンプの例を挙げたが、大前提として「自分はハマっているけど相手が好きか分からないもの」を相手に送りつけることの意味をよく考えたほうがいい。

女性を喜ばせようと、スタンプ課金して使いたい気持ちはもちろん理解できる。ただ、女性を喜ばせたいという気持ちより、女性に引かれないスタンプを使うことを優先するべきだろう。

実は万能な「初期スタンプ」

では、失敗しないスタンプとは何か?

筆者が万人向けの失敗しないスタンプだと考えているのが、「無料の初期スタンプ」だ。課金する必要もなく、コミュニケーションに必要な表現はすべて揃っているため、婚活中のLINE初心者には初期スタンプを使うことを勧めている。

個性を出そうとしたり、気の利いたスタンプを使おうして相手から引かれてしまったら本末転倒だ。初期搭載の無難なスタンプでやり取りをすれば、よほど違和感のある使い方をしないかぎり、相手からの印象は悪くならないだろう。

LINEアプリに初期搭載されている無料スタンプ。シンプルでわかりやすい感情表現が多いため、婚活初期にはうってつけだという
LINEアプリに初期搭載されている無料スタンプ。シンプルでわかりやすい感情表現が多いため、婚活初期にはうってつけだという

LINEスタンプだけでなく、デフォルトで搭載されている絵文字も充実している。2024年11月にはデフォルトの絵文字がリニューアルされたため、「デフォルト=古いもの」というわけでもない。わざわざ「イマドキの若者っぽいもの」を悩んで課金しなくても、デフォルトのスタンプや絵文字で十分すぎるくらいだ。

有料スタンプのなかには、使うタイミングや意図がわからないものも少なくない。その一方で、初期スタンプや絵文字であれば基本的な感情表現がまとまっているため、使い方を間違える心配もほとんどない。わざわざ使いにくいものに課金するよりも、分かりやすい初期スタンプの使い方に慣れたほうがコスパもいい。

多くの人に知られていて使い勝手のいいデフォルトのスタンプと絵文字は、婚活初期にうってつけのコミュニケーションツールだといえる。

既読をつけるタイミングは要注意

婚活中、LINEのやり取りは関係構築を良くも悪くもする。スタンプだけでなく、LINEを送るタイミング、やりとりのペース、内容はとても重要なのは言うまでもない。

LINEの利点は「既読」がついて、相手が読んだことがわかることである。相手からLINEが来たら、すぐに開いて読みたくなる。だが、開いて読めば、相手に読んだことは知らされる。

LINEは「やりとり」するものだから、現在仕事や運転中などでLINEの返信ができないときに開くべきではない。LINEの返信ができるとき以外は未読のままにし、返信できるときに開いて丁寧に返信すること。LINEの返信より先に、自分のインスタやXを更新するのは避けるべきである。この理由は、「LINEも返信しないのに、SNSは更新している」と相手に思われるからである。

LINEを送信する時間にも配慮が必要で、深夜や早朝、相手が仕事中なのに送るということは避けたい。LINEは、返信できるときに既読を付けることは基本ルール。たかがLINEと思うなかれ。LINEには心遣いや配慮が必要なツールなのである。

以下にLINEをする際に「おすすめなタイミング」と「NGなタイミング」をまとめてみたので、ぜひ参考にしていただきたい(図表1)。

【図表1】LINEの基本ルール
LINEを送ってもいいタイミングと、NGなタイミング。相手側の立場になって考えれば、自然に「OK/NG」の基準が見えてくる(図表=プレジデントオンライン編集部)
「ぶつ切りLINE」はNG

「LINEのやりとりのペース」は、相手に心地よさも与えるし、ストレスも与える。

「こちらがLINEしたのに、返信は2日後」は言語道断だし、「仕事の合間をぬってやっとLINEしたら、即レスでこちらも返さなくてはならないと焦ってしまう」とLINEに追われるようでストレスになる人もいる。

大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)
大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)

婚活中のLINEのやりとりでは、「返信速度」と「LINEの数」は意識したい。

交際初期で、相手がどんなペースでLINE返信をしてくるかわからないなら、様子を見ながらやりとりすること。返信がないのに、一方的に何通もメッセージを送るようなことは避けたい。LINEの返信を要求するようなことは「強引」の烙印を押されるのが関の山だ。

交際当初は、LINEの数は、相手に合わせること。週に2本くらいからスタートして、週に3~4本、毎日1本ずつ、と徐々に増やしていけば問題ない。

また、絶対にNGなのが「ぶつ切りLINE」である。

「こんにちは」
「今日は良い天気ですね」
「明日の約束ですが」
「○時のままで」
「予定変更なしでお願いします」

上記のメッセージのようにブツブツと文章を切って、LINEの連打をすることは、やめてほしい。相手の携帯が、何回もブルブルとなって、LINEの通知を知らせるのだから、相手にとっては迷惑行為になりかねない。

「LINEを制する者は婚活を制する」ことは間違いない。スマホが最強の婚活における武器になる。また、婚活だけでなく、友人や同僚とのコミュニケーションにおいても、LINEは重要なツールだ。LINEを使いこなして、コミュニケーションの達人を目指してほしい。

大屋 優子(おおや・ゆうこ)
結婚カウンセラー
1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。著書に『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)がある。

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