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「返事ないな」チャットのステータスが退席中から動かない新人→終業時間で見せたドン引きの行動【短編小説】

  • 2026.3.6

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

リモートワークの弊害

リモートワークという働き方が定着し、顔の見えない相手を管理する難しさを痛感する毎日。

私のチームに配属された新人は、まさにその「見えない壁」を象徴するような存在でした。

業務開始のチャットには愛想よく返信が来るものの、ものの数分後にはステータスが「退席中」を示す黄色いマークへ。

そこからは、まるでもぬけの殻。

「あの資料、どこまで進んだ?」と投げかけても、既読すらつかない不気味な静寂。

急ぎの案件でビデオ通話を鳴らしてみても、呼び出し音だけが虚しく部屋に響くばかり。

画面の向こう側に彼という人間が存在しているのか、それともただの置物なのか。

疑念とストレスだけが、私の心の中で膨らんでいきました。

そんな彼が「真の姿」を現すのは、皮肉にも業務が終わりを迎える、その刹那です。

業務終了

時計の針が重なり、17時を指した、まさにその瞬間。

それまで頑固なまでに黄色かった彼のステータスが、パッと鮮やかな緑色「連絡可能」に切り替わります。

そして、私のPCに弾ける爆速の通知音。

「お疲れ様です!本日の業務を終了します!」

送信時間は、驚異の17時00分。日中の数時間に及ぶ沈黙が嘘のような、あまりにも鮮やかで無駄のない手際。

その瞬間、確信に近い思いが胸を掠めました。

彼は決して、仕事に没頭して返信ができなかったわけではない。

むしろ、仕事以外の何かに没頭しながら、ただ「17時」というゴールだけを、陸上選手のような鋭い眼差しで待ち構えていたのでしょう。

日中の呼びかけには一切応じず、逃げる準備だけは誰よりも完璧。

怒りを通り越して、もはや乾いた笑いが漏れるほど。

チャットを送り終えた彼は今頃、画面を閉じて、現世の自由を謳歌しているに違いありません。

翌朝、始業と同時にまたしても「離席中」へと切り替わった彼のアイコン。

画面越しに、届くはずのない言葉を飲み込みながら、今日も私の溜息が、誰もいない部屋に静かに消えていくのです。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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