1. トップ
  2. 「サッカーは巨大なビジネスになっていて…」中田英寿氏が“29歳で引退した理由”を激白!

「サッカーは巨大なビジネスになっていて…」中田英寿氏が“29歳で引退した理由”を激白!

  • 2025.12.5

日本サッカー界のレジェンドとして知られる中田英寿氏が、なぜ29歳という若さでスパイクを脱いだのか。

3日に韓国で放送(日本では4日にPrime Videoで再放送)された「ゴールを叩き込む奴ら レジェンド日韓戦」に出演した同氏が、韓国サッカー界のレジェンド、パク・チソン氏との会話の中で明らかにした。

同番組では、試合前に日韓のレジェンドである中田氏とパク氏が再会。

約10年以上ぶりの対面となった二人の再会で、パク氏は「アジアにこんなに上手い選手がいたのかと思った」と当時を振り返り、「最初に会ったときは本当に独走状態で、マンツーマンをつけて守らなければならなかった。フィジカルも強く、ドリブルもできて、イタリアで見せたプレーは、アジア人選手を見る目と偏見を変えるきっかけになった」と称した。

会話の中でパク氏が「なぜあれほど早く引退したのか」と核心を尋ねると、中田氏は迷いなく理由を語った。

「今、サッカーはものすごく大きなビジネスになっていて、選手は高額な給料を貰い、(選手の)周囲にも人がたくさんいます。私はそういう環境があまり好きではありませんでした。

情熱を失ったので立ち止まったのです。辛い決断でしたが、サッカーに代わる、あるいはそれ以上の何かを探さなければと思いました。

世界中を旅し始め、今では110カ国以上の国で自分のビジネスを展開しています。私の情熱は、日本酒、農家、職人など、日本の伝統文化や産業に向けられるようになり、その活動を支援したり、日本文化を発信したりしています」

ビジネス化した現代サッカー界の中で“選手・中田英寿”を続けるよりも、自分の情熱を再び見つける道を選んだ。

一方のパク氏は、Jリーグの京都サンガFCでキャリアをスタートし、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで8シーズンに渡りプレー。同クラブではアジア人選手として初めてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を優勝するなど、韓国だけでなくアジアサッカーを代表するレジェンド的存在だ。

パク氏は最後に、「僕たちで前哨戦を一つやりませんか?韓国での日韓戦は、じゃんけんでも負けてはいけないのです」と冗談を言い、中田氏とじゃんけん対決を実施。パク氏は自らが仕掛けたじゃんけん対決で勝利し、会場を和ませた。

29歳の決断から約20年。中田英寿が求め続けた「情熱の行き先」は、今も変わらず世界へと広がり続けている。

筆者:江島耕太郎(編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる