1. トップ
  2. 恋愛
  3. 40分3秒の超大作“ご当地ゆるキャラ”紹介ソング! 寺嶋由芙さんにインタビュー

40分3秒の超大作“ご当地ゆるキャラ”紹介ソング! 寺嶋由芙さんにインタビュー

  • 2025.12.4

ご当地キャラ、ゆるキャラファンにはおなじみのソロアイドル“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙さん。

「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル!」をキャッチコピーに、2013年からソロアイドルとして活動しているゆっふぃーさん。ゆるキャラ好きアイドル“ゆるドル”を自称し、数多くのご当地キャライベントに出演。テーマソングの歌唱や作詞、振り付けも多数担当している、キャラファンからも一目置かれています。

出典:シティリビングWeb

そんなゆっふぃーが11月14日、キャラファンをざわつかせる新曲「ご当地ゆるキャラおぼえ歌」を配信リリース。日本全国&海外から309のゆるキャラが参加した、40分3秒にわたる超大作ゆるキャラ紹介ソングになっています。

各県のスタートコールは言わずと知れた「ふなっしー」が担当。各キャラのコールパートには、全国の喋れるご当地ゆるキャラたちも多数参加。「大崎一番太郎」の担当声優としてレジェンド声優の山口勝平さんや、ご当地キャラソングの帝王・石田洋介さん、神崎隆広さんら「ご当地ゆるキャラファミリー」総出の、まさに記念碑的な作品となっています。

今回は、そんな超大作をすべて自身で作り上げたゆっふぃーさんにインタビュー!

寺嶋由芙さんにインタビュー!

出典:シティリビングWeb

――執念すら感じる超大作でした…! この話はいつからスタートしたんですか?

2019年に、当時のスタッフの方に「『ご当地ゆるキャラおぼえ歌』を作りたい」とLINEをしている形跡があるので、少なくとも6年前からやりたいと言っていました。でも実際に作ろうとなると、どうやってキャラを集めるのか、どう許可を取るのか、尺、制作費…さまざまな問題がありました。レコード会社の方もみなさんがゆるキャラに詳しいわけではないので、自分でやらなきゃなと思っているうちに時間が経ったのが今です。私は昨年から完全にフリーランスとして活動することになったので、すべて自分の好きにできるようになり、今だ!と思いました。全部自分でやらなきゃいけないけれど、誰かの手を煩わせず、好きなことを遠慮せずにできると思ったので、2025年に入ってから具体的に動き始めました。

――ということは、309体への連絡もすべてご自身で!?

はい。まずは日本ご当地キャラクター協会さんに相談をして、キャラのリストアップを手伝っていただきました。そこで380くらいになって、まずは歌詞とともにダメ元で依頼をして、OKをくださったキャラさんたちとやり取りを進めて、最終的に309体に落ち着きました。始めたときは100くらいになるかなと思っていたのでびっくりです。その結果、40分を超える大作になりました(笑)。

――途方もない数字です…。歌詞もすべてご自身で考えられたとか。

はい。380の歌詞を考えて、これでOKですか?というふうにご案内をさせていただきました。そのままOKになる子もいれば、歌詞の変更を提案してくださった子、残念ながら出演NGの子などいろいろありました。作るのはすごく楽しかったです!

出典:シティリビングWeb

――こだわったことは?

ご当地ゆるキャラを紹介する以上、名前をただ並べればいいものではないので、ある程度のプロフィールと地域を言ってあげないといけないとは思っていました。たとえば北海道の「とまチョップ」は、名前のすべて、“ッ”にまでも意味があるんです。それを全部言ってあげたいからすごく早口になるなどは大変でした。レコーディングでは滑舌には気を付けました。作曲してくださった竹内サティフォさんには、キャラクターを入れ替えても大丈夫なように作っていただきました。1キャラごとの尺が大体全部同じで、組み替えても曲がガタガタしないようになっています。たとえば、キャライベントでは、その日私のステージに来てくれる子たちをピックアップして歌う、というのも考えています。

――たくさんのプロフェッショナルが関わって完成したんですね。

最初の段階で構想をお伝えして、これからキャラに許可を取るから何体OKになるかわからない、OKが来た子は全部入れたいから長くなるかもしれないけれど作ってくださいとお願いをしました。以前からお世話になっている方々なので、いかに自分がゆるキャラ好きかを知ってくださっている方々でしたが、曲としての狙いや思いを最初に伝えてから制作を始められたのは良かったです。若干引いてましたけど(笑)。

――同じ方向に向かっていくために、事前の共有はとても大事です! レコーディングも大変だったのでは?

これはもう笑い話なんですけど、仮歌を録り終わった後、仮歌担当のエンジニアさんから「今日録ったデータがなぜか消えてしまいました…」と連絡がきたんです。40分も録ったのに消えちゃった!という衝撃よりも、40分も録ったことで、何らかの負荷がかかって消えちゃったんだろうなと思いました(笑)。そこからもう一度仮歌を録り直して、そこから再度キャラさんたちに読み方やイントネーションの確認を行いました。それを修正して、本歌レコーディングは2日かけて行いました。その後最終の修正レコーディングを経て、終わったときは感慨深かったです!

――380のうちの309ということは、かなりの確率でOKをいただけたんですね。

お断りがあったキャラさんだと、たとえば神様をモチーフにしているから“ゆるキャラ”というくくりでは使えないとか、マスコットキャラクターだから“ゆるキャラ”はNGとか。あとは、「前例がないのでダメです」というのもけっこうありました。たしかに、出演依頼などはたくさんあるだろうけれど、歌詞にさせてくださいってオファーは前例はないだろうなぁとは思いました(笑)。私がお送りした部署が担当部署ではなかった、というすれ違いはあったと思います。お断りや返事がなかったキャラさんも、違うルートで当たっていたらもしかすると実現していたかもしれません。お声掛けする時点で連絡先がわからなかったキャラさんもいました。なので、これが全部だとはまったく思っていません! もちろん全員私の推しですが、推しはもっといっぱいいますし。だからあくまで2025年段階の私が手を広げられた範囲の“第1弾”です。リリースされたことで、うちにはこういう子がいますよ、とまた盛り上がっていったらいいなと思います!

出典:シティリビングWeb
出典:シティリビングWeb

【information】

「ご当地ゆるキャラおぼえ歌」

Words:寺嶋由芙

Music:竹内サティフォ

Arrangement:rionos & Zuuun

ジャケットデザイン:やなぎはらともみ

<「ご当地ゆるキャラファミリー」参加メンバー>(敬称略)

あーまん、有明ガタゴロウ、うなも、大崎一番太郎(cv山口勝平)、カブ左衛門、カミスココくん、さぬどん、ジェイキーとずぼらちゃん、スパンキー(cv中谷一博)、仙台弁こけし、豆乳さん、にゃーちゃ、ノン子(cv林りんこ)、ふなごろー、ふなっしー、ペアンヌ、星のあまん、ホヌッピー、レルヒさん、やべーべや

石田洋介、神崎隆広、さくまひでき、清水孝宏、たこぉ~ず(田光マコト、カヨ、はな、あんな)、冨塚大地、まなみん、みっちー

■「ご当地ゆるキャラおぼえ歌」ミュージックビデオ

https://youtu.be/DUD_r4BMc0g

ゆっふぃーの最新情報、SNS、YouTubeなどはこちらから

■寺嶋由芙オフィシャルホームページ

http://yufuterashima.com

元記事で読む
の記事をもっとみる