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東京・下落合の花屋『Hljóð』の店主、齋藤拓磨さんの、花と過ごす、心ほどける時間。

  • 2025.11.27
出典 andpremium.jp

雨の日の土曜日。

いつも聞こえてくる人の声が、
今日は雨に溶けてしまったようです。

雨の音と鳥の声と、
そして少し遠くから聞こえる電車の音だけが聞こえてきます。

うっすらと明るい窓際が心地よくて、
ひとつの本を開きました。

出典 andpremium.jp

とある無人島に残された馬たちが、
ひっそりと生き延びた軌跡を記録した写真集。

さみしいような、かなしいような。
あたたかくて、うつくしくて。
何かを突きつけられたような気もするけれど、
たしかに豊かさもそこにはありました。

いろんな感情が重なって、
自分の気持ちの行き先が、
今どこにあったらいいのか、わからなくなるような。
あまり感じたことのない心の揺らぎでした。

そんな姿をずっと覗いていたかのように、
窓辺の小さな器から、小さなお花が顔を出しています。

出典 andpremium.jp

お花が目に入ると、
あちらこちらへと旅をしていたいろんな感情が、
ふと、もとのひとつの場所へ帰ってきた気がしました。

ほっと、心がほどけていく。
時間を忘れて、そこにずっといたいと思う。

ただ事実を追っていくことの静けさの中に、
心がやさしくおさまっていくのを感じます。

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