1. トップ
  2. 工夫して10秒で計算してみて!「時速16kmで15分走った」→進む距離は?

工夫して10秒で計算してみて!「時速16kmで15分走った」→進む距離は?

  • 2025.12.23
undefined

あなたは「速さ」の問題、今でも計算できるでしょうか?

大人になったら「はじきの法則」なんてとっくに忘れているという人が多いかもしれません。しかし、今回の問題は、法則なしでも計算可能です。

大事なのは、「何を聞かれているのか」正確にとらえることですよ。

問題

Aさんのランニングスピードは時速16kmです。この速さで15分走ったら、どれだけの距離を進めるでしょうか?

10秒以内に答えなさい。

解答

正解は、「4km」です。

どうやって計算すれば、短い制限時間内に答えを出せるのでしょうか?

次の「ポイント」を読むと、効率的な計算方法が分かりますよ。

ポイント

この問題を効率的に計算するポイントは、「15分は1時間の何分の1か考えること」です。

1時間は60分なので、15分は60分の4分の1になります。

15÷60=1/4

アナログ時計をイメージするとより分かりやすいですよ。

undefined

さて、問題文にある時速16kmは1時間で進む距離が16kmという意味です。1時間で16km走る人が、1時間の4分の1しか走っていないなら、進む距離も1時間の4分の1になるはずです。

よって、16kmを4で割ると答えが出ますよ。

16km÷4=4km

【別解】時速を分速にして計算する

別解として、時速を分速に直すという方法もあります。

時速16kmは1時間に進む距離=60分に進む距離ですから、分速(1分で進む距離)は16km÷60で求められます。

<分速を求める>
16km÷60=16/60km=4/15km

この割り算、小数で答えを出そうとするとややこしくなるので、答えは分数形式にしておきます(a÷b(b≠0のとき)の答えはa/bで表せます)。

1分で4/15km進むなら、15分で進む距離は4/15×15で計算できますね。

<15分で進む距離を求める>
4/15km×15=4km

まとめ

今回の問題、いかがでしたか?

なお、学校で学習する「速さと時間から距離を計算する式」は次のようになります。

速さ×時間=距離

これは、いわゆる「はじきの法則」にも登場する式です。

しかしこの式を丸暗記していると、今回のように単位が異なる要素が出てきた場合、誤答する危険性があります(時速16kmと15分をそのまま掛けて16×15=240kmと答えてしまう)。

一方「ポイント」で解説したように、問題の意味が分かっていれば、上の式に頼らず答えを出すことも可能ですよ。

速さの問題に正解するには慣れも必要なので、類問にもどんどんチャレンジしていってくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


スピード勝負!他の問題にも挑戦しよう!

【脳トレ】角度を求める方法、覚えてる?→意外と忘れがちな『図形問題』特集
【脳トレ】角度を求める方法、覚えてる?→意外と忘れがちな『図形問題』特集