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2年前の大ヒットドラマ「メンバー揃うの嬉しい」“レギュラー陣の続投”に歓喜!新春SPが描く“未来と過去”の再選択

  • 2025.12.16

あの“昭和おじさん”小川市郎が、再び時代をかき回す。阿部サダヲ主演・宮藤官九郎脚本のタイムスリップ・ヒューマンコメディ『不適切にもほどがある!』が、新春スペシャルとして2026年新春に帰ってくる。話題沸騰の連続ドラマからおよそ2年。今度の舞台は昭和でも令和でもなく、“もっと先の未来”。娘・純子(河合優実)の運命を変えるため、そして“日本初の女性総理”が誕生する未来を前に、市郎(阿部サダヲ)はまたも“全力で不適切”な行動に出る!?

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スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』~真面目な話、しちゃダメですか?~(C)TBS

SNSでは「楽しみすぎる」「総理役期待」「レギュラーメンバー揃うの嬉しい」の声も続々。時代を超えて人々に突きつけられる“真面目な話、しちゃダメ?”の問いかけとは。

再び市郎が時空を超えて暴れ出す

2024年に放送された連続ドラマの最終回で、タイムマシンバスの消滅とともに昭和へ戻った市郎。しかし今回、彼のもとに未来から83歳の井上(小野武彦)が現れ、“好きな時代に行ける”タイムトンネルの技術を携えて再登場。市郎は再び時空を越え、娘・純子(河合優実)の未来を守るため、あの“運命の出会い”を阻止しようと画策する。

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スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』~真面目な話、しちゃダメですか?~(C)TBS

1987年の夏、1995年の阪神淡路大震災直前、そして2036年の未来。市郎の奮闘は単なる親バカにとどまらず、“変えたい過去”と“守りたい未来”が交錯する壮大な物語へとスケールアップしていく。タイムスリップという荒唐無稽な設定をベースにしながらも、そこに描かれる家族の情や、“やり直し”に込める思いは、どこまでもリアルに違いない。

また、過去と未来の自分自身と出会うことで、市郎がどう変わっていくのかも注目したいポイントだ。良くも悪くも“昭和おじさん”である市郎が、“未来の選択”を前にどんな決断をするのか、その姿にきっと胸を打たれるだろう。

江口のりこ×宮藤官九郎の再タッグ!“総理になるかもしれない女”の存在感

今回のスペシャルでもっとも大きな注目を集めているのが、江口のりこ演じる都議会議員・平じゅん子の存在だ。ドラマ『俺の家の話』以来、脚本・宮藤官九郎×演出・金子文紀×プロデューサー・磯山晶のチームに再び合流した江口。視聴者からは「総理役期待」との声も多く、心待ちにしている様子がうかがえる。

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スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』~真面目な話、しちゃダメですか?~(C)TBS

報道局に異動になった渚(仲里依紗)は、歯に衣着せぬ平じゅん子との出会いによって、真面目に正面から政治を語るようになる。そして物語は“政治とメディアの距離感”という新たなテーマへ踏み込んでいくのだ。果たして、日本初の女性総理は誕生するのか。その瀬戸際で巻き起こる事件には、渚自身も深く関わっていく。

風刺にリアルをにじませ、笑いのなかで社会の輪郭をあぶり出す宮藤官九郎脚本の真骨頂がここにある。『不適切にもほどがある!』というタイトルが皮肉ではなく、むしろ“問いかけ”として響いてくる。

“ふてほど”らしさ全開の豪華キャスト&小ネタ祭り

レギュラーキャスト陣の続投もファンには嬉しいポイントだ。阿部サダヲを筆頭に、仲里依紗、河合優実、磯村勇斗、錦戸亮、坂元愛登らが再集結。それぞれのキャラクターが前作でどう描かれていたかが、今回の“その後”にどう繋がっていくのかも注目だ。時代をまたぐ旅の途中で、何度も“あのシーン”や“あのセリフ”が再登場する可能性も高い。シリーズのファンにはたまらない構成となりそうだ。

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スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』~真面目な話、しちゃダメですか?~(C)TBS

さらに、登場する年代ごとの衣装・セット・音楽の再現度の高さにも定評のある本作。昭和から令和、そして2036年の未来まで、あらゆる“時代の空気”を細部にまで宿した映像美も大きな見どころになるだろう。

2026年の幕開けにふさわしい、笑いと皮肉とちょっとの涙を詰め込んだタイムスリップ・エンターテインメント。昭和の不適切さが、いまもなお響くのは、それがどこかに“正しさのヒント”を含んでいるからかもしれない。

年明け早々、「真面目な話、しちゃダメですか?」という問いを前に、私たちはまた少し、自分自身が生きる“時代”と向き合うことになるだろう。


TBS系 スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』~真面目な話、しちゃダメですか?~
2026年1月4日(日)よる9時 放送

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X(旧Twitter):@yuu_uu_