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朝ドラ『あんぱん』活躍俳優「個人的なMVP」たった“2話のみ”の出演で残した存在感『じゃあ、あんたが作ってみろよ』

  • 2025.12.16

夏帆と竹内涼真がダブル主演のTBS系 火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(毎週火曜よる10時)の最終話が12月9日に放送された。鮎美(夏帆)と勝男(竹内涼真)の復縁なるか?というドキドキのラストを迎えた前回。一度別れたからこその2人の前向きな決断に、視聴者の心が揺さぶられた。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

“柳沢”濱尾ノリタカの奮闘に視聴者胸アツ!

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火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第10話より(C)TBSスパークル/TBS

プロジェクトを成功させるため、リーダーとして事業戦略部の柳沢(濱尾ノリタカ)と信頼関係を築こうとするも、パワハラを訴えられた勝男。謹慎処分中だったが、復帰することになった。勝男を突き放す柳沢の態度は、相変わらずだったが、勝男がこだわっていた“ユーザーの声”をめぐり、奮闘していたことが明らかに。柳沢のピカピカの白い靴の汚れが、彼の頑張りを物語っていた。

SNSでは、これまで批判的な意見も飛び交っていたが、「ベタだけど泣けた」「個人的なMVP」「実は激アツなオトコ」と柳沢を認める声が届いていた。そんな柳沢を演じたのは、モデルとしても活躍する濱尾ノリタカ。連続テレビ小説『あんぱん』で田川岩男とその息子・田川和明役の一人二役を演じ、話題に。現在公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』でも、水上恒司ら“防風鈴”と敵対するチーム“獅子頭連”の十亀条を演じ、注目を集めている。

『仮面ライダーリバイス』にも出演していた濱尾と『仮面ライダードライブ』出演の竹内との共演も「ライダー共演アツい」「上手くバディが組めちゃいそう」との声も上がっていた。本作では、第9話と最終話のみ、短時間の出演にも関わらず存在感を残している。

勝男の後輩“南川”杏花の存在感が最後まで光る!

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火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第10話より(C)TBSスパークル/TBS

柳沢の働きの裏には、彼の同期であり、勝男の後輩・南川(杏花)の尽力があった。南川が手助けしてくれたことを知った勝男は、彼女に感謝の言葉を伝える。南川いわく、勝男の頑張りが“ウザい”と片づけられることが悔しいから奮闘したと言う。「私、いつも海老原(勝男)さんに励まされてきたんです。そういう海老原さんがすごくいいと思っていて」と言うと、勝男は「一生俺の部下で働ける権利あげるわ」と“らしい”返答したのだった。SNSでは「きっと南川なりの告白だったのに」「ずっこけた」「ダメ発言すぎるけどなんか憎めないカツオさん」と残念な勝男の一言に反響が続出していた。

これまで“昭和化石男”だった勝男に嫌悪感を抱くことが多かった、現代っ子の南川。勝男と接する中で、彼と同様に変わっていった一人だ。SNSでは、「最終的に好きやわ」「存在感、良かったなー」と南川の好感度も爆上がり。さらに「南川が勝男とくっつけばいいのにって思った」「この2人が付き合う世界線もみてみたい」「スピンオフ作ってほしい」との声も上がっていた。

そんな南川を演じた杏花は、2009年にドラマ『JIN-仁-』で中谷美紀が演じた野風の幼少期を演じており、ドラマファンからは「大人になったねぇ」「ビックリ」「今後の活躍も楽しみ」と注目を集めていた。

勝男の気持ちに変化! 鮎美との話し合いのシーンに視聴者が涙

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火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第10話より(C)TBSスパークル/TBS

別れてから、お互いに変わった勝男と鮎美。「前みたいにはならない」という勝男の思いに応え、鮎美はやり直すことを決意した。鮎美は、飲食店へ勤めるために応募するが、未経験ということもあり、なかなか上手くいかない。そのため、親友・渚(ラランド・サーヤ)の夫・太平(楽駆)のバーを間借りして、自分の店を始めるべく、動き出していた。だが、彼女を支えたい勝男と、自分でやりたいという鮎美の考えが合わず…。次第にすれ違いが生じる場面が増えてきた。

一方で、勝男が見続けていた昭和テイストの恋愛ドラマ『フォーエバーラブは東京で』。ずっと共感していた勝男だったが、ハッピーエンドの最終回に、首をひねりテレビを消した姿が印象的だった。勝男の心境の変化を物語っているような場面だ。

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火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第10話より(C)TBSスパークル/TBS

鮎美は「私は誰かの後ろじゃなくて、横に立てる自分でいたい」と自立する覚悟を勝男に伝えた。その話を真剣に聞いた勝男は、「支えるって言葉は違ったんだね」と、価値観を押し付けて鮎美の可能性に蓋をしていた自分を顧みる。「今の鮎美が一番ステキ」と伝えた勝男が、鮎美と別れてからの時間を振り返った。そして、涙を浮かべ「終わりにしよう」と鮎美に伝えたのだ。別れて改めて鮎美の魅力を再確認し、反省して変化を遂げてきた勝男を思うと、その言葉を振り絞った姿に胸を締めつけられずにはいられない。

前向きな決断だが、SNSでは「泣ける」「グッと来た」「辛いけど素敵」「自分から終わりにしようって言った勝男、頑張った」と、視聴者の心を大きく揺さぶっていた。ドラマ終盤からすでにロスの声があふれ、最終回終了後は続編やスペシャルドラマを望む声が続出するほど人気を博した本作。

ラストは、関係を終わらせた鮎美と勝男が近くにいながらもすれ違ってしまう姿が描かれたが、2人の晴れやかな表情が印象的で、それぞれの未来が楽しみになるような終幕が秀逸だった。そんな2人が新たな幕を上げるのだろうか……と、期待せずにはいられない。


TBS系 火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。