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子どもが長時間立っていられない。体幹の育て方についてなか整形外科理事長樋口先生にお伺いしました

  • 2025.11.20

子どもの姿勢の悪さや、長時間立っていられずフラフラしてしまうのは、体幹が弱いせい?やっぱり鍛えた方がいいの?そんな疑問について、医療法人藍整会 なか整形外科理事長の樋口 直彦先生にお伺いしました。

ママ広場

「トレーニング」より「外遊び」が最強の体幹づくり

「最近、うちの子、姿勢が悪い気がして」「体幹を鍛えた方がいいのかな?」
外来でも、そんな相談をよく受けます。確かに体幹は、姿勢を保つうえでとても大切です。
でも、「子どものうちから特別なトレーニングをしないといけないの?」と聞かれたら、私はこう答えます。
いいえ、特別なトレーニングは必要ありません。

体幹は「遊び」で育つ

子どもの体幹は、大人のように筋トレで鍛えるものではなく、「遊びの中で自然に育つ」ものです。
例えば、走る・跳ぶ・登る・ぶら下がる。
こうした動きは、すべて体幹を使っています。
鉄棒、ジャングルジム、すべり台の登り降り、鬼ごっこや縄跳び。
一見ただの遊びのようですが、実はすべて全身運動なんです。

私の家では、母親が三姉妹をほぼ毎日、自宅近くの公園に連れて行っていました。
週末には、私が「今日はどこの公園に行こうか」と言いながら、面白そうな遊具を求めてあちこち出かけていました。
すると、いつの間にか三姉妹とも学年で一番足が速く、鉄棒も得意に。腹筋もきれいに割れています。
特別なトレーニングはしていません。
運動といえば、週1回のスイミングくらい。
でも、日々の「全身を使った遊び」が、何よりの体幹トレーニングになっていたのです。

ママ広場

体幹を育てる「遊び」の黄金期

体幹を意識し始めるのは、早ければ5~6歳ごろからで十分です。
ただし、意識して鍛えるのではなく、全身を使って遊ぶことを意識してあげてください。
子どもの筋肉はまだ発達途中です。
大人のような筋トレは、かえって関節や骨に負担をかけることもあります。

その代わり、自然にバランスをとるような動き、たとえば鉄棒、雲梯、平均台、ブランコ、なわとび、水泳、公園にあるものと週1のスイミングで良いのです。

それが、とても効果的です。
特にスイミングは、全身の筋肉をバランスよく使うため、遊び感覚でできる理想的な体幹トレーニング。
無理なく、楽しみながら続けられます。

姿勢が悪い=体幹が弱いとは限らない

姿勢が悪いと「体幹が弱いのでは?」と思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。
たとえば、ゲームや勉強で長時間座る習慣があると、姿勢が崩れやすくなることがあります。
これは筋力だけの問題ではなく、動かない時間が長いことが原因です。
ですから、1時間に1回は立ち上がって伸びをする、少し歩く、といったことでも十分にリセット効果があります。

まとめ

体幹は、「鍛える」より「育てる」もの。
そのために必要なのは、特別なトレーニングではなく、毎日の「外遊び」と「楽しい運動習慣」です。
鉄棒に夢中になる。公園で走り回る。水の中で自由に泳ぐ。
そうした日常の積み重ねこそ、子どもの体幹を最も強く、しなやかに育ててくれます。

※記事の構成など一部に生成AIを使用しています。

執筆者

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樋口直彦
樋口直彦

医療法人藍整会なか整形外科 理事長・西院院長

[プロフィール]
帝京大学医学部卒業。その後、数々の病院で勤務し、2021年1月に医療法人藍整会「なか整形外科」の理事長に就任。

バレーボールVリーグのサントリーサンバーズのチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
Vリーグ サントリーサンバーズの選手の治療の経験を含めて、スポーツ整形外科医として、患者さんの個々のケース、タイミングを共に考え最善の治療を行なっている。

医療法人藍整会なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニック

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