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介護士は、お子様のお世話係にはなれません。「子どもも見てよ!」施設での『ご家族の言い分』に困惑してしまい

  • 2026.3.7

お子さんを連れて出かけるのは大変ですよね。多くの人たちが子連れのママさんの大変さを理解しているものの、どのような振る舞いでも許せるわけではありません。今回は、筆者の知人で介護士のA子が、仕事中に利用者さんのお子さんを半ば強引に預けられた時のエピソードをご紹介します。

画像: 介護士は、お子様のお世話係にはなれません。「子どもも見てよ!」施設での『ご家族の言い分』に困惑してしまい

施設長に相談をしに来た利用者さんに困惑

A子は高齢者施設で介護士として働いています。ある利用者さんのお孫さん・B子が施設長への相談と面会を理由に施設に訪れました。

B子は小学1年生か年長くらいのお子さんと一緒でしたが、お子さんを入居者向けのフリースペースの椅子に座らせ「介護士さんの言うことを聞くのよ」と言って、施設長が待つ事務所へ入っていきました。

フリースペースに介護士は自分しかおらず、「介護士さん」とは自分のことなのは明らか……。しかし、A子の仕事は入居者のケアであり、入居者のご家族の子どものケアでありません。

他人から見ると、A子の姿はまったりと仕事をしていたように見えたのかもしえません。しかし実際は、おやつの片付けをしながら事故防止のために利用者に目を光らせ、次にすべき仕事の段取りをしており、頭はフル回転。また、入居者からサポートのお願いなどで呼ばれることも多くあります。

その上、万が一お子さんに怪我があった場合の責任も持てず、見守りを行うことは現実的に不可能です。しかし、A子が悩む暇もなく、B子は事務所に入って行ってしまいました。

お子さんは好奇心旺盛で、テーブルに置いてあるものを勝手にさわったり、ふらふらと歩き回ったりして、仕事どころではなくなってしまいました。

お母さんにお声かけをすると思わぬ一言

A子はお子さんに責任を持てないと判断し、事務所に行き、室長とお母さんにお声かけしたところ、お母さんから「こっちは大切な話しているんです。子どもがいたら話が進まないじゃないですか!?」「利用者と一緒に見てくれればいいのに、少しくらい。負担は変わらないでしょう?」と逆ギレされてしまったのです。

室長は「お子さんもいらっしゃったんですか!?」と驚きつつも、「安全上の理由から、お子さんも一緒に連れて来てください」と冷静な口調で一言。お子さんはお母さんと一緒に事務所の中で待つことになりました。

介護施設側の事情も分かって……

ちなみに、介護施設のフリースペースは施設によってルールは異なりますが、一般的に利用者向けのフリースペースであり、年齢を問わず誰でも勝手に入ってよい場所ではありません。

その主な理由は、感染対策です。介護施設側としては、利用者さんにご家族と一緒にフリースペースでくつろいでいただきたいという思いはありますが、インフルエンザやコロナウイルスの感染が問題になっている今、利用者さんを守るためにご家族には指定の場所以外の立ち入りは控えてもらっている施設は珍しくないと思われます。

また、介護士は自分の仕事でいっぱいいっぱいであり、利用者さんのご家族までケアをする余裕はありません。「少しくらい」という思いが、大きな事故に繋がるリスクをはらんでいます。

人によっては融通が利かないように思えるかもしれませんが、利用者さんと、そして訪れるご家族の安全を守るために、非常に大切な線引きなのです。自分のご家族でもある利用者さんはもちろん、他の利用者さんにも配慮していただけたらありがたいです。

【体験者:40代・女性介護士、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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