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母にとっての”いい子”って? 母の便利屋だった娘の問い【やさしさに焦がれる Vol.74】

  • 2026.2.20

■これまでのあらすじ

母に結婚を反対され複雑な思いを抱える凜は、彼の支えで弟の金銭トラブルを清算し、祖母の形見と現金を母へ返す。「自分が出した」と告げると、母は「彼が出さないなんてケチね」と呆れたように返した。その瞬間、凜はようやく母への罪悪感がなくなった。愛されたい一心で“いい子”でいようとした過去を捨て、彼と共に新しい人生を歩む決意を固める。入籍を済ませ、旅立ちを前に母に別れを告げた凜。もう振り返らないと決めたのに、母が転び泣き崩れる姿に、凜は思わず手を伸ばしてしまう。「やっぱりお姉ちゃんはやさしい子ね」母のこの一言に凛が思うことは――。

■母にとっての「いい子」って…

■母の思い通りに動く便利屋にはもうならない

「いい子は母親を見捨てない」――そんな母の思いを、凜は改めて痛感します。けれど、その“やさしさ”がどれほど自分を縛ってきたか、今ならわかる…。

凜は母の手をそっと放し、吐き出すように言いました。「お母さんにとっての“いい子”は、都合のいい子でしょ?」

これまでの凜は、母の言葉に従い、愚痴を聞く便利な存在でした。でも、もうそんな自分ではいたくない。

思いをぶつける凜に、母は驚きと戸惑いを隠せず、「あんなにいい子だったのに、どうしちゃったの…!?」と声を荒げます。

そんな母に向かって凜は静かに微笑むのでした。

(福々ちえ)

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