1. トップ
  2. アメリカでの暮らし――それは光り輝く新しい世界だった【やさしさに焦がれる Vol.90】

アメリカでの暮らし――それは光り輝く新しい世界だった【やさしさに焦がれる Vol.90】

  • 2026.2.20

■これまでのあらすじ

母の呪縛から離れ、彼と渡米した凜。その頃、孤独を抱える母のもとを伯母が訪れ、「なぜ娘に無関心なのか」と問いかける。伯母は自らの経験を語り、親の言葉が人生を縛ることがあると告げた。伯母の帰宅後、母は久しぶりに凜の写真を開き、無邪気な笑顔さえ忘れていた自分に愕然とする。凜が留学を諦めていたこと、海外を夢見ていたことさえ思い出せなかった事実に気づき、「母親なのに」と深い後悔に沈む。娘に見放された虚無に襲われる中、散らばる写真が母の心を静かに揺らす。忘れていた思い出に触れた母は、「もう一度思い出そう」とアルバムを買いに動き出し、長年の劣等感と決別して前に進む決意を固めるのだった。

■アメリカで広がる凜の新しい世界

■なんて素敵…毎日世界が輝いて見える!

アメリカでの生活が始まってから、もう半年。大学の勉強にボランティアにと、凜の毎日はまさに新鮮さと充実の連続でした。

見るもの、出会うものすべてが輝いて見え、世界がこんなにも広く、美しいものだったのかと胸が躍ります。

母の愛に飢えていたあの頃とは、もう比べものにならないほど満たされた日々。

もし彼が背中を押してくれなかったら、この景色には決して辿り着けなかったかもしれない――そう思うと、嬉しさは自然とあふれ、浮き立つ気持ちを抑えることができませんでした。

(福々ちえ)

元記事で読む
の記事をもっとみる