活動終了【嵐】 SNSに 《ニセ・大野智》 が増殖中？“詐欺” 恐れのアカウントが次々…　だまされると何が起きるのか

凍結対応も、イタチごっこか

2026年春のツアーをもって活動終了を発表している人気グループ嵐が、偽アカウント騒動に巻き込まれています。嵐のメンバーが設立した「株式会社嵐」の四宮隆史社長は、2025年11月4日にX（旧ツイッター）で、「昨日のデビュー記念日も契機となり、偽アカウントが多く目立ちます」と公表。その上で、嵐のグループとしてのオフィシャルアカウントを紹介し、「来年のLIVEツアー用の新しいアカウントを作る予定も現時点ではありません」と発表して、ファンへ詐欺アカウントに関する注意喚起を行いました。

四宮社長は同年8月にも「なりすましアカウント」に対して、「メンバー個人のなりすましも、株式会社嵐とSTARTO社が協働して厳正な対応を行っています」と発表したばかり。今回、嵐のメンバーがデビュー日となる11月3日に「生配信だヨ嵐会2025」を公式ファンクラブサイトで配信したことをきっかけに、偽アカウントが増えて再度の注意喚起をした形です。

実際、詐欺アカウントを調べてみると、SNSを個人で運用していない大野智さんをはじめ、櫻井翔さん、松本潤さんをかたる偽アカウントがいくつもあることが判明しました。大野さんの名を冠したアカウントは「形は変わっても、想いは変わらない」などとつぶやき、数万件超の“いいね”を集めています。

いずれも偽物であるにもかかわらず開設数日で万単位のフォロワーを獲得しており、詐欺行為が行われればかなりの被害額になる恐れがあります。

また、嵐のメンバーになりすまし、SNSのメッセージ機能でコンタクトを取るなども横行しているもよう。ラストツアーのチケットは争奪戦になることが予想され、確実に手に入れたいファンの心理を利用して「チケットが買える」などとかたるケースが増えています。

では、これらのなりすましアカウントは、どういった詐欺行為を仕掛けてくるのでしょうか？ アカウントをフォローすると、DM・つぶやきでグッズやチケットを購入できそうな偽サイトに誘導されるケースがあります。一見公式サイトに見えるページで商品を購入すると、クレジットカード情報などの個人情報が抜き取られ詐欺に利用される恐れがあります。

偽アカ、アジア拠点に運用か

四宮社長も過去にXのつぶやきで、「現に被害も発生しています」とコメント。X上では被害にあったというファンの書き込みもあり、嵐の活動が本格的に再開した中で、さらに被害者が増えそうな雰囲気が漂っています。

このなりすましアカウントについては、STARTO ENTERTAINMENTが開示情報を解析した上で「多数のなりすましアカウントがアジアの特定の国で運用されていたことが判明いたしました。そのため、当社としては、現在、外務省を通じて、当該国に取締要請を行うべく、政府と協議を行っております」と発表しています。海外のグループが関与している可能性が高く、詐欺に巻き込まれると大問題に発展するので細心の注意が必要です。

さて、そんな詐欺アカウントですが、本稿を執筆している11月6日昼時点でもアカウントの凍結対応が進行しているところです。しかし、新たなメンバーなりすましアカウントが出現し、イタチごっこの状態になっています。来春のツアーに向けさらに嵐の活動が増えると、詐欺アカウントも最後の“稼ぎどき”として暗躍する危険性が大です。

まず、嵐のラストツアーが開催されることで、チケットに関する詐欺が横行します。通常のチケットはファンクラブを通じて購入しますが、転売をそそのかして詐欺を働くケースが増えそうです。また、ツアーが開催されてからは、生配信がみられると騙し、個人情報を抜き取る詐欺も予想できます。限定グッズが買えると誘導する詐欺も考えられ、さまざまな形で嵐の解散ツアーを利用した詐欺が行われそうです。

こういった詐欺に騙されないためには、前述した四宮社長のSNSアカウントを確認することです。弁護士でもある四宮社長は、嵐に関する情報を発信し続けているので、なりすましかどうかの判断材料になります。

また、真偽不明のアカウントがSNSを通じて直接グッズやチケット販売、生配信のお知らせをしている場合は注意が必要です。検索するなどして、本当に正しい情報かどうかを確認するクセをつけましょう。グループとしての活動が、残り少なくなっている嵐を最後まで楽しく応援するためにも、悪質な詐欺に騙されないようにしてください。

（ゆるま小林）