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『1日100円貯金』を続けられない人は無意識にやっている…お金が貯まらない“NG行動”とは

  • 2025.11.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「毎日100円を貯金すれば、結構な金額になるはず」。100円貯金はシンプルで無理のなさそうな貯蓄方法ですが、実際には続けられない人が多いものです。実は、貯金が続かない人の多くが無意識のうちにやっているNGな行動があると言われています。

今回は「1日100円貯金」という身近な貯蓄方法にスポットを当て、継続するためのポイントについて考えていきましょう。

無意識にやっている!続かない原因はココにあった

毎日100円の貯金なら簡単にできそうなイメージですが、なぜか続かない。そんな背景には、習慣化の妨げとなる意外な行動が関わっています。

まず挙げられるのは、「具体的な目的や目標が曖昧」という点。たとえば「将来のために」と漠然と思っているだけで、具体的な目標がないと、モチベーションが保ちづらい傾向があります。

また、「貯めたお金の使い道を決めていないこと」も続けられない理由のひとつです。使い道が明確だと、小さな達成感が得られやすく、続けるモチベーションになります。逆に「いつか使うだろう」という気持ちだけだと、実感が湧きにくく習慣が途切れやすくなります。

こうしたNG行動が生まれる背景には「習慣化の難しさ」や「日々の心理的な負担の積み重ね」があると考えられます。たとえば、脳は新しい行動を習慣化するまでに平均で66日程度かかるという調査結果があります。その過程でストレスや忙しさから、つい面倒に感じてしまい、「また明日でいいか」と先延ばしにしがちです。

小さなコツで大きな変化に!賢い続け方のヒント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

これらのNG行動を減らし、貯金を続けやすくするにはどうすれば良いのでしょうか。

ひとつのポイントは、「環境を整える」こと。たとえば、毎日使わないポーチや専用の貯金箱を用意し、そこに100円玉をまとめる習慣をつけると良いでしょう。

さらに、「貯金する理由や目標を明確にする」ことも大切です。具体的に「半年後に旅行に行く資金を貯める」「数年後のちょっとしたご褒美のため」といった形で目標を決めておくと、モチベーションを維持しやすくなります。

そして貯金の成果を見える化するために、手帳やアプリなどで日々の貯金額や累計を記録してみるのもおすすめです。達成感を感じることで自己肯定感が高まり、習慣化しやすくなります。

小さな習慣が将来の大きな安心に

「1日100円貯金」を続けることが難しい背景には、無意識にやってしまうNG行動が少なからず影響していることがわかりました。単にお金を貯めるだけでなく、目標を設定し、環境を整えることが心のゆとりにもつながります。

小さな積み重ねが後々の自信や安心感に結びつくことは多くの行動科学の研究からも示唆されています。焦らず自分のペースで続けられる仕組みを作ることが大事です。もし挫折気味なら、目標を見直したり、記録をつけてみるなど、ちょっとした工夫から見直してみるのも良いかもしれませんよ。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。