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『頑張っているのに貧乏な人』が陥っている…気づいていない“悪循環”とは【お金のプロが解説】

  • 2025.11.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

頑張って仕事をしているのに、なかなかお金が貯まらない…そんな悩みを抱えている人は少なくありません。努力しているはずなのに、なぜか貧乏状態が続いてしまう。この現象にはいくつかのパターンがあり、知らないうちに“悪循環”に陥っているケースも。今回は、「頑張っているのに貧乏な人」が陥りやすい悪循環について、探ってみましょう。

努力の裏で見えにくい「時間」と「お金」の罠

まず考えたいのは、頑張り方の問題です。たとえば、毎日遅くまで働いたり、副業を増やしたりして収入を増やそうとしても、その努力が必ずしも経済的な安定や成長につながるとは限りません。その理由のひとつに「時間の制約」があります。時間を大量に使いすぎると、健康を害したり、効率の良いお金の使い方を考える余裕がなくなったりしがちです。

また、「金銭管理の問題」も挙げられます。せっかく得た収入でも、計画のない使い方や高い利子の借入が続くと、貯めるどころか手元のお金が減りやすくなります。収入が増えても、生活費がそれ以上に膨らみ、結果として手元に残らない例も多いです。
「働く環境」の影響もあるでしょう。十分なスキルや経験があっても、正規雇用に就けなかったり、昇級が難しい職場にいたりするケースです。このような働き方の条件や構造が、収入の伸びを妨げて、経済的に苦しい状況を生み出す要因になるとも考えられています。

最後に「ストレス」も見逃せません。収入が増えず生活に余裕ができないと、精神的な疲労や落ち着かない気持ち焦燥感が増し、睡眠不足や健康問題を抱える人も多いです増えています。こうした健康面の悪化は、さらに働き方に影響を与え、悪循環を深めてしまう要因になることが指摘されています。

自分の頑張りを見直すことで変わる可能性も

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

とはいえ、頑張ること自体は決して無意味ではありません。重要なのは「どのように頑張るか」です。時間やエネルギーをさらに効率的に使う工夫や、収入の活用法を見直すことが、少しずつ悪循環を断ち切るヒントになるでしょう。

具体的には、お金の管理に関しては予算を立てる、不要な支出を減らす、そして必要に応じて貯金や投資の基礎を学ぶのが効果的です。また、働き方においても、自分のスキルを伸ばすための教育・資格取得を通じて市場価値を高めるといった方法が推奨されることもあります。

こうした小さな変化や情報収集が、頑張っているのに貧乏という状態から抜け出すきっかけになるかもしれません。

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出典:マネーシップス 石坂貴史

「頑張り」が「生きやすさ」につながる未来を目指して

頑張っているのに貧乏になってしまう悪循環は、単に働き方や意志の問題ではなく、時間の使い方や金銭管理、働く環境や心身の健康など、さまざまな要因が絡み合っています。だからこそ、このような要因を理解した上で、自分に合った方法で工夫しながら取り組むことが大切です。

まずは現状を冷静に見つめ直し、自分流の「頑張り方」を模索してみてはいかがでしょうか。それが悪循環から抜け出す第一歩になるかもしれません。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


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