1. トップ
  2. 『お金が貯まらない人』ほど信じている…お金に関する“3つの迷信”とは

『お金が貯まらない人』ほど信じている…お金に関する“3つの迷信”とは

  • 2025.11.21
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎月の給料が入っても、なぜかお金がなかなか貯まらない…。そんな経験はありませんか?実は、お金に関する誤った考えや“迷信”を信じてしまうと、無意識に貯金が難しくなることがあるんです。今回は特に「お金が貯まらない人」がよく信じてしまいがちな3つの迷信をピックアップ。

それぞれの迷信がどんな落とし穴になっているのか、そしてどう考えれば経済的に余裕を持てるのかを一緒に考えてみましょう。

迷信1:給料が増えたらお金が貯まる!は本当?

「もっと給料が増えたら貯金できる」と感じている人は多いですが、実際にはそうとは限りません。給料が増えても、それに比例して支出も増える傾向が多いのです。家計調査のデータによると、収入の増加に合わせておしゃれや外食、レジャーなどの支出が増える人は少なくありません。これを「生活水準の引き上げ」と呼び、知らず知らずのうちに増収分を使い切ってしまい結果的に貯金が増えないことが指摘されています。

つまり、給料が増えただけで貯金が増えるわけではなく、増えた分をどう扱うかが重要なのです。増収分はすべて使うのではなく、一定の割合を先取りして貯蓄に回す習慣が経済的なゆとりを生むポイントと言えそうです。

迷信2:余ったお金を貯めれば十分だと思っている

「使ったあとに余ったお金を貯めればいい」と考える人もいますが、これもなかなか貯まらない原因になる迷信のひとつです。これを「後残し貯金」と呼びます。給料から先に貯蓄を取り分けず、使いきった残りを貯金に回すスタイルは、結果的に貯金額が少なくなる傾向があります。

理由はシンプルで、使い切ってしまうと貯金に回すお金がほとんど残らないからです。「先取り貯金」と呼ばれる方法では、給料が振り込まれた段階で、あらかじめ一定額を貯蓄用口座に移し、残りで生活費をやりくりします。この習慣を取り入れている人のほうが貯蓄率が高い傾向にあるという見解があります。

迷信3:節約は辛くて続かないと思い込んでいる

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

「節約は辛くて続かない」というイメージも多いですよね。実際、この考えが邪魔をして節約に挑戦せずにいる人は多いです。しかし実際には「我慢の節約」だけが節約の方法ではありません。生活スタイルに無理なく合ったやり方を見つけることが大切です。

例えば、毎日コーヒーを買うのをやめる代わりに、自宅でお気に入りのドリンクを作る。光熱費の見直しに加えて、ポイントサービスを賢く活用するなど、無理なく自然とお金が残る仕組みを作ることは可能です。節約を「大きな我慢」と考えず、日々の小さな工夫として取り入れれば、続けやすく、結果的に貯金につながる可能性があります。

undefined
出典:マネーシップス 石坂貴史

気づきが未来を変える!

お金が貯まらない人に共通しているのは、こうした“迷信”が無意識のうちに家計管理の邪魔をしているかもしれません。

まずは自分のお金にまつわる考え方を客観的に見直し、小さな習慣から変えてみるのもひとつの手段です。日々の暮らしに合った、無理のないお金の使い方を見つけていくことで、自然と貯金が増えていることも。ほんの少しの気づきが、経済的な安心感につながる未来の第一歩になるでしょう。


監修者:石坂貴史

undefined

証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


【運営サイト】https://moneyships.biz/