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『なぜか職場で可愛がられる人』は知っている…「ありがとうございます」でも「すみません」でもない、“心をつかむ言葉”とは?

  • 2025.11.17
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

職場で何気なく交わされる「ありがとうございます」や「すみません」などの言葉は、ビジネスの基本として誰もが使いますよね。でもなんとなく、ただの挨拶やお礼以上に周りを惹きつけて、気づけば「可愛がられてるな」と感じる人はいませんか?実は、その差を生み出しているのは“言葉の使い方”にあります。

今回は、「感謝」や「謝罪」だけに頼らない、相手の心に響く言葉の秘密を探ってみましょう。

「ありがとうございます」「すみません」では届かない心の距離感

「ありがとうございます」や「すみません」という言葉は、職場でのコミュニケーションに欠かせないものです。しかし、これらの言葉は使い古されていて、どうしても“形式的”に聞こえてしまうことがあります。実際のところ、同じ「ありがとう」でも伝え方によって印象は全く違うのです。

例えば、ただ「ありがとうございます」というだけでは一方的で、感情が浅く感じられることもあります。一方で、相手がしてくれた具体的な行動や、どんなに小さなことに対しても「助かりました」や「おかげでうまくいきました」といった表現に変えると、相手の貢献を深く認めていることが伝わります。
つまり、「ありがとう」も「ごめんなさい」も、伝え方で受け取られ方が変わってくるのです。

それだけでなく、職場で“可愛がられる人”は、これらの基本の言葉に加えて、相手の気持ちや状況に寄り添った一言を添えられるスキルを持っています。

“心をつかむ言葉”にはどんなのものがある?

言葉で相手の感情や努力を認めることは、職場の関係性を良好にしやすいといわれています。たとえば、ただ「ありがとうございます」ではなく、

  • 「◯◯さんがいつも丁寧に対応してくれるから、チームが助かっています」
  • 「この件はあなたのおかげでスムーズに進みました、本当に頼りにしています」

のように、相手を具体的に評価した言葉は、心に届きやすいといわれています。

また、「すみません」も同様で、単に謝罪の意味を伝えるだけではなく、

  • 「ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。次は◯◯に気をつけてやってみますのでよろしくお願いします」
  • 「ご指摘いただいて◯◯に気付きました。今後気をつけます、ありがとうございます」

上記のように反省や改善意欲、そして感謝の気持ちを盛り込むことで、誠意が伝わり信頼度が高まります。こうした言葉が自然に使える人は、結果として良い関係を築きやすいといわれます。

加えて、相手の名前を入れたり、小さな気遣いを言葉にすることも効果的です。人は自分の存在や努力を具体的に認められたと感じるからです。

日常の忙しさのなかで、つい「お礼」と「謝罪」の枠に収まりがちな言葉をもう一歩工夫するだけで、コミュニケーションの質は大きく変わります。たとえば、相手の努力や気配りを具体的に言葉にすることがポイントです。自分の感謝を丁寧に伝えることで、信頼や尊敬の感情が育まれると考えられています。

とはいえ、言葉はあくまでコミュニケーションの一部。表情や声のトーン、相手の話をどれだけ真剣に聴くか、といった態度も同じくらい重要です。

プラスアルファの言葉で心を動かすコミュニケーションを

本記事で紹介したように、言葉選びひとつで「あなたの気持ちをちゃんと受けとめているよ」というメッセージが伝わりやすくなります。

職場の人間関係において「ありがとう」や「ごめんなさい」の基本は大切。そのうえで、相手の感情や行動に寄り添う言葉を意識的に使うことで、より深い信頼関係が築けるかもしれません。こうした小さな積み重ねが「なぜか可愛がられる」秘訣のひとつといえそうですね。


監修者:あゆ実社労士事務所

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人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。