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フリマアプリの売上は『確定申告』する?しない? お金のプロが教えるポイントとは

  • 2025.11.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

最近、フリマアプリで不用品を売る人が増えています。スマホ一つで簡単に出品できるので、手軽に収入を得たり、生活の整理にも役立ちますよね。でも、そんな時に気になるのが「売上って確定申告に含めないといけないの?」「どんな場合に申告が必要になるの?」といった税金の話。

身近だからこそ、正しく知っておきたいポイントを、お金のプロの視点からわかりやすくお伝えします。

フリマアプリの売上の扱いを知っておこう

まず押さえたいのは、フリマアプリで得たお金が「申告対象の所得」にあたるかどうかです。不要になった日用品や使わなくなった物を売る場合、多くは“資産の譲渡”であり、所得税の対象にはならないことが一般的です。

ただし、注意したいのは「売上が利益を伴うケース」です。例えば、趣味で集めた商品を継続的に販売したり、仕入れて販売し利益を得ていると、事業所得や雑所得として申告が必要になる可能性があります。ポイントは以下のような点が挙げられます。

  • 定期的・継続的に販売活動を行っているか
  • 販売によって利益(売却代金-仕入れや購入価格)が発生しているか
  • 営利を目的としていると見なされる取引かどうか

また、副業などで年間所得が20万円を超えた場合には確定申告が必要になるケースが多く見られます。逆に、単に自宅の不要品を処分するだけなら、申告対象にならないことも多いのが現状です。

どんなケースで確定申告が求められる?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

具体的な例をいくつか挙げて、申告のポイントを見ていきましょう。

  • 趣味の範囲内で個人の所有物を売った場合
    家で使わなくなった衣類や家具を売るケース。20万円越えの利益が出ていなければ申告不要とされます。

  • 古物商としての販売や継続的に販売を行う場合
    フリマアプリで仕入れた商品を『利益を目的に』頻繁に売買していると、事業とみなされ申告義務が発生します。

  • 副業として販売し、年間利益が20万円を超えた場合
    給与所得とは別に所得がある場合、副業所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要になります。

また、フリマアプリの売上は、販売手数料や送料が差し引かれた後の金額が入金されます。そのため、実際の売上額や経費を正確に把握することが、確定申告では欠かせません。金額を正しく管理しておくことが、税務上のトラブルを避けるうえで重要です。

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出典:マネーシップス 石坂貴史

これでスッキリ!フリマアプリの売上と確定申告の付き合い方

フリマアプリでの売上を確定申告するべきかどうかは、おもに「利益がどの程度出ているか」「営利目的か」「所得金額が一定を超えるか」によります。一般的には不用品を売るだけなら申告不要ですが、利益や副業としての規模が大きくなると申告が必要になることもあるというわけです。

気になる場合は、売却した品目の購入価格を記録したり、販売額や手数料などの収支を日々管理しておくと、税務上の判断がしやすくなります。さらに、自分のケースがよくわからないときは税務署や専門家に相談するのも選択肢のひとつです。

フリマアプリはとても便利で身近なサービスですが、税金のルールも理解しておくことで、安心して気持ちよく利用できるでしょう。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


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