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定年までにお金を『貯められる人・貯められない人』を分ける…“決定的な違い”とは?

  • 2025.11.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

人生の大きな目標として「定年までにしっかりお金を貯めておきたい」と考える人は多いもの。しかし、実際には貯められる人とそうでない人がいます。その違いは何なのでしょうか?単に収入の多さや節約の上手さだけで分かれるわけではなさそうです。

この記事では、定年に向けてお金を貯められる人と貯められない人の違いについて紹介します。定年後の人生を安心して過ごすため、参考にしてください。

お金を貯められる人の"習慣"と向き合い方

定年までにお金を貯められる人は、単純に収入が多いだけではありません。共通して持っているのは「計画的に資産形成を行う意識」です。具体的には、家計簿やアプリで支出を管理し、自分がどこに無駄遣いをしているのかを定期的にチェックしています。また、お金を貯める目的がはっきりしているので「お金を使わないもの」が明確です。自分にとって必要のないものが判断でき、より満足度の高いお金の使い方ができるようになります。

さらに、お金を貯められる人は「収入の範囲内で生活する」というスタンスを保っています。例えば、臨時収入が入ったときも、全部使ってしまうのではなく、一部は将来のために貯蓄をする傾向があります。また、借金やクレジットカードの使い方も慎重です。無計画な消費を避け、計画的に利用しているケースが多いです。

貯められない人の背景にある心理と、決定的な違いとは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

一方で、定年までに十分なお金を貯められない人には、いくつかの共通した特徴があります。まず、お金に対する意識が「今を楽しむこと優先」だったり、「将来の計画がぼんやりしている」ことが挙げられます。使途不明金や衝動買いの癖があり、貯蓄の妨げになっていることも多くあります。

加えて、周囲の環境も大きく影響しています。家族や友人と同じ生活水準を保とうとして無理な支出を増やし、お金が貯まらないケースも多いです。

総合すると、定年までにお金を貯められる人と貯められない人の「決定的な違い」は“計画性と目的意識の有無”です。未来の暮らしをしっかりイメージし、行動できるかがカギになるでしょう。

将来の見通しが不確かな現代では、早い段階から資産形成を意識し、積立や長期投資を行うことが大切です。計画がない場合、目先の欲求が優先されお金が貯まっていきません。

定年までにお金を「貯められる人」と「貯められない人」を比較してみると、単なるお金の使い方ではなく、「考え方」に大きな差があると言えます。早いうちから資産形成を意識し、目的に合った行動を積み重ねることが大切です。

人生100年時代のマネー術、明日から取り入れたい心がけ

これからの長い人生を安心して過ごすためには、ただ貯めるだけでなく「豊かに使う」ことも大切です。そのためには、無理なく続けられる家計管理や、自分に合った資産運用がポイントになります。

また、考え方としては「まずは小さなことから意識して習慣化する」ことが勧められます。例えば、毎月一定額を自動で積み立てる、毎週・毎月の支出を書き出してみる、将来の使い道を家族で話し合うなどです。

お金に対する意識を変えるだけでも、長期的に大きな差になります。少しずつでも前向きなマネープランを立てていくことで、定年後の安心や自由に近づけるかもしれませんね。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。