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『119』から謎の不在着信…意外と知らない“理由”に…消防庁も注意喚起「必ず電話に出て」

  • 2025.11.12
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

スマートフォンには便利な機能がたくさん搭載されていますが、なかには使い方や機能自体を知らないといったものも多いのではないでしょうか。気づかないうちに誤作動してしまうものもあり、注意が必要です。

SNSでしばしば「スマホを投げてしまったら『衝突事故を検知しました』と消防から連絡が来て事情を説明した」といった投稿が話題になっています。日常のちょっとした行動が、スマートフォンの自動通報機能を作動させてしまうケースもあるようです。

総務省消防庁でも、スマートフォンから自動で発信する機能について、誤操作や設定ミスによる緊急通報を避けるための注意喚起を発表しています。

では、具体的にどのような場合にこの機能が作動しやすいのか、仕組みや注意点を詳しく紹介します。

総務省消防庁からの注意喚起

総務省消防庁では、「スマートフォンから自動で発信する機能について」と題し、自動発信機能の内容や使い方、注意点を公式Webサイトで呼びかけています。

自動発信機能とは、事故などの緊急時に自動で119番へ通報してくれる機能のことです。スマートフォンやスマートウォッチに搭載されており、初期設定で有効になっている場合は、自動的に発信される仕組みになっています。

衝突事故を検出する機能の場合、車の衝突などで激しい衝撃を受けると、警告音や画面表示で通知され、一定時間操作がない場合には自動で119番に通報、位置情報も共有されます。また、電源ボタンを複数回押すなどの簡単な操作でも、119番に発信できる機能の端末もあります。

緊急時には便利な機能ですが、普段の生活で誤って作動することもあるため、使い方や設定方法を事前に確認しておくことが大切です。

警告音や画面表示が出た場合は、利用者自身で発信をキャンセルできます。もし救急車が必要ないのに119番へ発信されてしまった場合は、電話を切らずに「間違いでした」と伝えてください。

また、消防機関では、通報者の安全を確認するために折り返し電話をかけることがあります。その際は必ず電話に出て、状況をきちんと説明することが大切です。誤って発信してしまったときも、落ち着いて対応するようにしましょう。

スマートフォンの設定状況を確認する方法

スマートフォンやスマートウォッチなどの自動発信機能の設定状況は、次の方法で確認できます。

iPhoneの場合(iPhone14以降)

  1. 設定アプリを開く
  2. 「緊急SOS」をタップする
  3. 「激しい衝突事故発生後に電話」のスイッチのオンオフの状況で確認する

Apple Watchの場合

  1. iPhoneで、「Apple Watchアプリ」を開く
  2. 「マイウォッチ」タブで「緊急SOS」をタップする
  3. 「激しい衝突事故発生後に電話」のスイッチのオンオフの状況で確認する

Androidは端末・OSによって手順が異なりますが、例としてGoogle Pixelの場合(Android13以降)

  1. 設定アプリを開く
  2. 「緊急情報と緊急通報」、次に「緊急SOS」をタップする
  3. 「仕組み」で、「設定アイコン」をタップして確認する

機種・OS・地域によって設定状況が異なるため、ご自身の端末仕様をご確認ください。また、購入時期が古いなど、端末によってはこの機能が搭載されていない場合もあります。

「事故に遭ったときに助かった」「間違って作動させてしまった」

SNS上では、この機能に関するさまざまな体験談が寄せられていました。

例えば、「交通事故に遭った際、意識が朦朧とする中で自動通報され、迅速に救助隊が来てくれて命が助かった」「事故で飛ばされた際に119につながって救われました」といった、この機能に救われたという感謝の声が数多く投稿されています。まさに“命を守る仕組み”として機能したケースです。

その一方で、「スノーボードで転倒した時に作動してしまった」「カバンの中で何かにぶつかったらしく、消防から折り返し電話があって驚いた」「強い衝撃で検知するので気を付けてほしいと言われた」など、日常生活やレジャー中の意図しない作動に戸惑う声も少なくありません。

また、「設定を変えれば、通知をオンからオフにできるよ」「スマホを大事に扱うことも大切」もしもの時に役立つ機能だからこそ、誤作動への対策も必要だという意見も見られました。

便利な機能を安心して活用するために

今回は、スマートフォンに搭載されている「緊急時の自動発信機能」についてご紹介しました。

SNS上では、「誤って通知されてしまった」「気が付かないうちに発信されていて焦った」など、誤って機能が作動して驚いたという声が寄せられていた一方で、「119番につながって救われた」など、この機能が大きな助けになったという人もいるようです。

緊急時にスムーズに役立てるためには、スマートフォンの設定や扱い方をしっかり理解し、いざという時に正しく機能するよう備えておくことが大切です。

便利な機能を安心して活用するためにも、日頃から操作や通知の仕組みを確認しておくと安心でしょう。


参考:
スマートフォンから自動で発信する機能について(総務省消防庁)
事故に遭ったときにiPhoneやApple Watchの衝突事故検出で助けを呼ぶ(Apple)
Google Pixel を使用して緊急時に救援を求める(Google Pixel)


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