「マジで規制して」ゴール裏で観客が…自由席で横行する“悪質行為”に大ブーイング「指定席にして」切実な訴えも

2025.11.11

応援しているスポーツチームの試合が開催される日は、チケットを購入し現地で観戦しているという人もいるでしょう。注目のゲームや人気の高い選手が出場する場合、残念ながら良席の確保が難しいケースもあります。だからこそ、会場の席取りについて不満を抱いている方も。

SNSでしばしば、プロサッカー観戦をめぐって「先行入場できる権利を所有する人が、そうでない人の分まで席取りをしていて目に余る」という話題が議論されています。

はたして、世の中の人はサッカーの試合における「席取り」に関して、どのような反応を示しているのでしょうか？詳しく紹介します。

問題になっている出来事について

最近でも、11月8日に行われた鹿島アントラーズと横浜FCの試合において、先行入場者が、同行者の分まで複数席を確保していたとの目撃情報がSNSに投稿され、話題になりました。

鹿島アントラーズのホームゲームでは、以前からこのような席取り行為を問題視する声は少なくありませんでした。

クラブ側は2024年8月に「ホームゲーム開催時の『席取り』行為に関する禁止事項について」を公開し、「座席確保はお一人様1席のみ」と明言。禁止事項として「自由席エリアにおける故意的な席取り・場所取り行為」や「後からご来場になるお客様のための座席の確保」などを挙げた上で、ルール違反者はスタジアムから退場させる場合があると説明していました。

鹿島アントラーズの「座席・価格表」を確認してみると、自由席ゾーンが多いことがわかります。南スタンドはサポーターズシートホーム（自由席）で埋まっており、メインスタンドにはウエストゾーン（自由席）、北スタンドにはビジター専用シート（自由席）、バックスタンドにはイーストゾーン（自由席）など、現状では自由席のスペースが多く設けられています。

一方で、清水エスパルスや横浜・F・マリノスは全席指定席になっています。クラブによっても異なりますが、ホームゲームでは指定席の比率が高いクラブもあります。

さまざまなクラブから注意喚起が

席取り行為は、鹿島アントラーズだけの問題ではありません。

2025年7月、セレッソ大阪は公式Webサイトで「（自由席の）座席確保は1名につき1席となります。あとからご来場になるお客様のための座席の確保も含め、複数席を確保することは認めていません」と呼びかけました。自身の荷物で後から来る人の座席もまとめて複数席確保する行為や、ファンクラブのゴールド会員が先行入場時に同行者の席を確保する行為を明確に禁じる旨を記載しています。

また、2025年8月に、ジェフユナイテッド市原・千葉は公式Webサイトで「ホームゲーム開催時の自由席における過剰な席取りに関して多くのご意見をいただいており、スタジアム場内大型映像装置やアナウンスでの告知や係員によるお声がけをおこなってまいりましたが依然として多数の席取り行為が発生しております」と報告。「大量の席取りが確認された場合（事後含む）は、観戦ルール違反として今後の入場禁止措置を取らせていただく場合がございます」と注意を促しました。

このように、各地のクラブにて、席取りの問題が取り沙汰されています。

対策の強化を望む声が続出

サポーターの間でも、一部の観客による悪質な席取り行為は悩みの種になっているようです。「今日の席取りは特にひどいものでした」「ゴール裏の席取りはひどい状況だった」といった内容のコメントが相次いでいました。

また、「どうしてサッカー場は自由席が多いの？」など、そもそも自由席が設けられている現状に疑問を寄せている方も。「マジで規制して」「全席指定にするか、せめて整理券を配布してほしい」「完全指定席にしているクラブもあるのに」「すべてのクラブが完全指定席になってほしい」などの要望の声も少なくありませんでした。

投稿をきっかけに、長年問題視されてきた悪質な席取りに改めて注目が集まりました。

はたして、長年ファンを悩ませていた悪質な席取り行為はついになくなるのでしょうか？今後の動向に注目です。

参考：
ホームゲーム開催時の『席取り』行為に関する禁止事項について（鹿島アントラーズ）
チケット（清水エスパルス）
価格・席種（横浜・F・マリノス）
ホームゲームにおける席取り行為について（ジェフユナイテッド市原・千葉）
ホームサポーター自由席における過剰な座席確保について（セレッソ大阪）

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