1. トップ
  2. 「物流にまで影響が…」「命がけ」クマ被害相次ぎ…日本郵便の“異例の宣言”に仰天「置き配、新聞配達も危険では…」

「物流にまで影響が…」「命がけ」クマ被害相次ぎ…日本郵便の“異例の宣言”に仰天「置き配、新聞配達も危険では…」

  • 2025.11.8
undefined
出典元:photoAC

SNSでは日本郵便の対応を支持する意見が見られます。一方で、クマの被害の影響が思わぬところにも出始めている事実に驚きを隠せない人も少なくないようです。

日本郵便、クマ出没に伴い業務の見合わせの可能性

日本郵便は11月5日、公式ホームページに「クマ出没等に伴う業務の見合わせについて」というお知らせを公開。

全国各地でクマの出没や目撃情報が相次ぎ、人的被害も増加している現状を鑑み、社員の安全を守るため、以下の状況下において、一時的に集配業務(集荷・取集・配達)を見合わせる可能性があると報告しました。

・クマの出没が確認され、自治体や警察等から立ち入り規制等の指示があった場合
・クマを目撃した場合等、集配業務の継続が困難と判断した場合
出典:クマ出没等に伴う業務の見合わせについて(日本郵便株式会社)

さらに、近隣にクマが出没している地域については、夕方以降(原則として17時以降)の二輪車による配達業務を見合わせると発表。クマの出没状況次第では、窓口業務を一時的に見合わせる場合もあるとのことです。

今後希望の配達時間に郵便物やゆうパックを届けられない可能性があるという点も記されています。

日本郵便の対応を支持する声が続出

郵便物の到着が遅れたり、窓口業務が中止されると困る場面もあるかもしれません。しかし、社員を守るために今回の対応を決断した日本郵便に対し、SNSでは「いつも本当にご苦労様です。安全を優先してください」「問題ないです。安全第一!」「荷物よりも配達員さんの命が大切」と激励する内容のコメントが寄せられていました。

一方で、クマの被害の影響が日本郵便の業務にまで及んでいる事実に対し、驚きを隠せない方も多いようです。「まさか、クマの影響がこんなところにも」「物流にまでクマの影響が出るなんて…」という声や、「置き配も危険になるのかな」「新聞配達はどうなるのか」と危惧するコメントが見られました。

10月30日、第1回クマ被害対策等に関する関係閣僚会議が開催

全国的にクマによる人的被害が増加している中で、10月30日「第1回クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」が開催されました。当日の議論を踏まえ、木原内閣官房長官は「政府といたしましては、国民の命と暮らしを守るため、追加的・緊急的なクマ対策を強化いたします」と明言。

実際、今年のクマによる人的被害は深刻です。環境省の資料「クマ被害対策等について」によると、クマの分布域が人の生活圏周辺まで拡大。推定個体数も増加傾向にあるとされています。今年は東北地方の堅果類の凶作などが影響し、秋になるとクマ類が市街地に出没。現時点で、過去最多となる12名の死亡者が確認されており、人身被害者に関しても、過去最多を記録した2023年と同水準に達していると報告されています。

出没件数、人身被害者数、死亡者数の全てにおいて最も多いのが岩手県。その他、秋田県や青森県など、東北地方の被害状況が深刻ですが、新潟県も出没件数が5番目に多く、人身被害者数が3番目に多いのは長野県など、東北以外の地域においても無視できない状況にあることが伺えます。

早急な対策が望まれる

クマによる人的被害の増加が深刻化している中で、物流業界にも影響が出る事態となっています。

政府による追加的・緊急的な対策の実施が急がれるとともに、私たち一人ひとりもクマ出没情報に注意を払い、適切な対応を心がけることが求められています。


参考:
クマ出没等に伴う業務の見合わせについて(日本郵便)
クマ被害対策等に関する関係閣僚会議(首相官邸)
クマ被害対策等について(環境省)


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】