運動ゼロで痩せる！脂肪燃焼食とは？〈岡田隆先生〉

【VOCE’s Monthly Interview】話題の著者に訊く！

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TAKASHI OKADA

岡田隆さん

1980年生まれ。日本体育大学教授。トレーニング科学、スポーツ医学を専門に学び、身体づくりのスペシャリストとして活動。ボディビル競技も続けており、2023年にWNBF世界選手権プロマスターズ部門で優勝している。

テーマ：運動ゼロで痩せる！

摂りすぎているのは糖質ではなく脂質です！

痩せたいけど運動する時間がない、あるいは運動が苦手……。そんな人たちに朗報です。実は運動ゼロでも体重は落とせるし、くびれをつくることもできるんです！ 日本体育大学教授でボディビルダーの岡田隆先生は、新刊『日体大教授が教える「脂肪燃焼」食 運動０でお腹が凹む！』で、その鍵は“脂質”にあると断言しています。

「体重は、摂取カロリーと消費カロリーの差で決まってきます。もちろん運動はしたほうが良いですが、無理なら摂取カロリー、つまり食事をコントロールすればいい。ただしここで大事なのが三大栄養素の摂取バランスです。目安は“たんぱく質2：脂質2：炭水化物（糖質）6”。でも現代人は気づかないうちに脂質過多になっている。食べる量は減らしているのに痩せないというのは、このためだと思います」

たとえば表示カロリーは低いお弁当。でも脂質のバランスが過剰になっているものも多いそう。

「特に注意が必要なのは、サラダのドレッシングやパスタソースなど。ここに意外とたっぷりの脂質が含まれています。焼き肉も『たんぱく質だからOK』と思いがちですが、やはり大量の脂質を含んでいる。痩せたいなら脂質の摂取量を減らすこと、そしてオメガ3を多く含む魚など、太りにくく質のいい脂質を摂取することがポイントです」

ということは、昨今ダイエットの主流となっている“糖質制限”は気にしなくていいということ？

「たしかに糖質制限は結果がすぐ出るので、モチベーションにつながりやすい。でもエネルギー不足に陥るので、様々な不調を起こしやすくなります。炭水化物は人間の体にとって必要な栄養素。極端に減らすことは絶対に良くありません。

そもそも炭水化物で太るのは、一緒にたくさんの脂質も摂っているから。ラーメンのスープ、ピザのチーズ……。脂質が少ないおにぎりやそばなどであれば、普通に食べても太ることはありません！」

そこでズバリ“お腹が凹む食事”について教えてもらいました。

「オススメは伝統的な和定食。メインは脂の少ない焼き魚や煮魚、あるいはお刺身もいいでしょう。私たちボディビルダーも大会で勝つために極端なことを試しますが、結局このバランス食に戻るんです」

『日体大教授が教える「脂肪燃焼」食運動０でお腹が凹む！』岡田隆（著）￥1760／講談社

運動ゼロでお腹を凹ませたいなら“除脂肪食”が大事。その正しい食べ方から最新ダイエット情報まで、科学的根拠をもとに解説した有意義すぎる一冊です！

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構成・文／山本奈緒子