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『VOGUE』エディターが読み解く、“ジュリア・ロバーツ流パワーデニム”の法則

  • 2025.10.16

デニム命”の私にとって、「きちんと見せる」装いはいつだって難題だ。そもそもジーンズNGな場所もあるというのに、夜の予定があるたび、気づけばデニム棚(そう、丸々一段ある)の前で、どうにかして“使える”方法を模索している。

そんな私にとって、“お出かけデニム”の達人といえばジュリア・ロバーツ。最近ニューヨークで目撃された彼女は、オーバーサイズのマニッシュなブレザーに、ボタンをいくつか外した白シャツ、ヒール、そしてデニムという装いだった。ごくシンプルな組み合わせなのに、やっぱり“強さ”を感じさせるスタイリングだ。

Celebrity Sightings In New York City - September 28, 2025

話題作『アフター・ザ・ハント』(2025)の俳優、ジュリア・ロバーツが、ジーンズを“カジュアルではなくエレガントに”着こなす達人であることは、今に始まったことではない。ヴェネチア国際映画祭では、ヴェルサーチェVERSACE)のフルルック──ウールジャケットにストライプシャツ、ストレートジーンズにパンプスという装いを披露。

ロバーツ流の極意は、驚くほどシンプルだ。フォーマルなイベントや、ちょっと特別な夜にジーンズを履くなら、合わせるのはテーラードアイテムだけ──ブレザーやプレスの効いたシャツなどで、ジーンズを唯一の“抜け”として際立たせる。デニムの選び方も肝心で、端正に見せたいならセルビッジも良いが、ロバーツのようにクロップド丈のブーツカットを選ぶのも効果的。ヒールをちらりとのぞかせるくらいのバランスが、ちょうどいい。

UK版『VOGUE』同僚ののダニエル・ロジャーズの言葉を借りるなら、「“パワー”も“誘惑”も、そしてヴェルサーチェが象徴するすべては、安全ピンのドレス以外でも表現できる」。つまり、“ブルーデニムでもパワードレッシングは成立する”ということだ。

Text: Daisy Jones Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.UK

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