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初デートには何を着て行く?『VOGUE』エディターが各々のコーデをシェア

  • 2025.8.17
ファッションウィークのストリートでキャッチしたカップルたちのリアルコーデ。
ファッションウィークのストリートでキャッチしたカップルたちのリアルコーデ。

今年の夏の初め、突如デートをすることになった。一旦家に帰って着替える時間もないくらい急な誘いで、おまけに初デートだった(マッチングアプリを使っていると、こういったことがよくある)。世間では、「初デートにはとびきりのおしゃれをして行く」のが当たり前とされているため、多くの人にとって、このように朝適当に組んだコーデでそのまま意中の人に会うというのは、悪夢のような状況かもしれない。しかし、当の私はあまり気にならなかった。なぜなら、私自身、初デートの服装にあまり気合を入れたことがないからだ。それには理由がある。

初デートは相手を知るための機会であり、相手が本当に“ありのままの自分”を好いてくれているかどうかを見極める機会でもある。私は昔から、過度に着飾ったり、あまりにも隙のないコーデを組んで初デートに行く必要はないと思っているし、誤解を招くとも思う。たとえベーシックでもシンプルなルックで行く方がずっと好きで、そうすれば、服ばかりが相手の印象に残ることもない。ファッションやおしゃれをすること自体は好きだが、デートはどちらかというと、自分らしくいられる服装でしたい。

だが、友人たちの意見を募ったところ、みんな私の考え方には賛同できないようだ。「おしゃれをしていかないなんて何、パジャマで行くつもり?」や「自分らしい服装で行くのはいいけれど、私だったら少し気合の入ったコーデを組むようにはするかな」など、普段の格好で初デートに挑む私に全員、唖然としていた。これらの意見を聞いて、思った。「今の時代に相応しい、初デートの服装って一体何だろう?」と。

ミスマッチなデートコーデで知られる、ヘイリー&ジャスティン・ビーバー夫妻。
Celebrity Sightings In New York City - February 08, 2025ミスマッチなデートコーデで知られる、ヘイリー&ジャスティン・ビーバー夫妻。

私には、“初デートの理想的な服装”というものは変わったように思える。90年代は、それこそロマコメ映画に出てくるような、歩きにくいスティレットヒールにセクシーなミニドレスといったルックが好ましかったかもしれないが、最近は違う。ファッションは時代とともに変化、そして進化し、今やデニムTシャツなどの組み合わせも、華やかなカクテルドレスと同じくらい洗練されたコーデになり得るのだ。また、男性の視線ばかりを意識した格好をするのも、どこか時代遅れな感じがする。考えれば考えるほどこのテーマに興味をそそられた私は、ファッション通の『VOGUE』エディター陣に、どんなコーデがデートに相応しいと思うか尋ねた。

1. フローレンス・オコナー/アソシエイト・コンテンツ・マネージャー

おしゃれ疲れしないための秘訣は、快適さとセクシーさを兼ね備えたコーデを予めパターン化してしまうことです。シルクのスカートにTシャツかタンクトップを合わせて、ジャケットを肩にかけるのが私のお決まりのデートスタイルなんですが、今の彼氏との初デートにも、このコーデで行きました。このコーデを着ると、自分らしくいられるんです。3年前とまったく同じアイテムを着ることはないと思いますが、今も変わらず、デートをするとなったらシルクのスカートに白いタンクトップ、そしてジャケットかセーターを肩にかけたルックで行くでしょうね。

2. カイリー・マクギガン/アソシエイト・プロダクション・マネージャー

今のボーイフレンドとの初デートには、デニムの半袖トップに70年代風のフレアハイライズジーンズという、デニムonデニムコーデで行きました。その辺にあった服を適当に着てきた感じにならないように、チャンキーなイヤリングとネックレス、ヒール付きのブーツで少しシックに仕上げたんです。その日は雨が降っていて、5月末にしてはやけに寒くて。仕事からデートに直行する予定だったので、当日の朝、ルームメイトといくつかのコーデを試して、1日を通して心地良く過ごせそうな服を選びました。最終的に着て行ったデニムonデニムのルックは、一番“自分らしい”と思えるもので、彼のことは前から知っていたので、そこまで着飾る必要もないと思っていましたね。

3. エリーゼ・テイラー/シニア・ライフスタイル・ライター

夏のデートには、いつもミニドレスを着ていきます。といっても、タイトなものではなく、ゆったりとしたシフトドレスです。肌を見せ過ぎるのはどうかと思うけれど、変な意味ではなく、ほどよい肌見せは大事だと思うので。

4. キアナ・マーデン/シニア・ビューティー・ショッピング・ライター

初デートには楽しくて、遊び心があって、ちょっとセクシーな服装をして行くこと。それが、私のポリシーです。いつも直感的にコーデを組むので、お決まりのルックというのはないけれど、その代わり、当日の気分で決めることが多いです。土壇場になって、慌てて友人から服を借りたりするのもよくありますが。今デートをするとしたら、スカートとデコルテをキレイに見せてくれるトップを着ると思いますね。オフショルダーやストラップレスのトップを着て行って、失敗したことはないので!でも、何を着るにしても、いつもつけている香水と、肌に艶感を出してくれるボディオイル、ブラウンのリップライナーは欠かせません。

5. アイリーン・キム/『VOGUE RUNWAY』プロダクション&エディトリアル・アソシエイト

『VOGUE』の元エディター、アニー・チョイから譲り受けたドルチェ&ガッバーナDOLCE & GABBANA)のヴィンテージのレースキャミソールを持っているんですけれど、それを普通にデニムとキトゥンヒールと合わせます。セクシーでありながら、決まり過ぎていないコーデに仕上がるので、初デートにぴったりだと思います。

6. クリスチャン・アレール/シニア・ファッション&スタイル・ライター

初デートでは、いつもより控えめなスタイルにします。もし相手が自分のことを気に入ってくれて、本当に気が合うのなら、どんな服装をしているかなんてまったく気にしないはず。それでも、ある程度のおしゃれはしていきます。下はクラシックな黒のドレスパンツ、上は無地の襟付きボタンアップシャツや、白Tシャツにゴールドのネックレスなど、シンプルに固めることが多いです。この場合、“レス・イズ・モア”の方がいいので。

7. エマ・スペクター/カルチャーライター

チューブトップ。ハイランドパークにある古着屋のThe Bearded Beagleで、ブラパッドが入った90年代のヴィンテージものを買って、わざわざ高いお金を出してお直しをしてもらうくらいチューブトップ全般が大好きなんです。初デートにチューブトップを着て行けば、開放的な気分になれて、重い人ではないということが伝わるはずですし。ブランドでいうと、フィーリング・スペース(FEELING SPACE)リフォーメーションREFORMATION)のやつが好きです。

Text: Christian Allaire Adaptation: Anzu Kawano

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