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『VOGUE』エディターが15歳からほぼ毎冬買い続けているブーツとは?

  • 2025.12.16

ファッションエディターにとって“絶対に外さない”ブーツ

とにかく靴が大好き。サンダルやスニーカーをはじめ、トレンドのローファーバレエシューズ、そしてブーツまで、苦手なものはほとんどない。とはいえ、かつては「いくらあっても足りない」と思っていたけれど、今ではずっと慎重に買い物をするようになった。

数年前までは、毎年冬になると小さな儀式のようなことをしていたのを思い出す。ひとまずお気に入りの店に入り、新しい一足を見つける高揚感に身を任せ、実際に必要かどうか、手持ちのワードローブに合うか、履き心地が良いか……。といったことはほとんど考えずにひたすらシューズを購入していた。それでも時が経つにつれ、シーズンやトレンドに左右されないかつ長く履ける“投資する価値があるモデル”が存在することを学んだ。

Street Style - Munich - November, 2025

その中でも、決して裏切らない一足がある。気づけばティーンの頃からずっと買い続けてきた、ローヒールで、つま先がすこし尖ったウエスタン風のショートブーツだ。デニムを穿くときには欠かせない、私のワードローブにおける定番。最初の一足を手にしたのは15歳のときで、母が買ってくれた、横にフリンジのついたスエードのブーツだった。擦り切れるほど履き込み、そこではじめて、このショートブーツがどれだけ冬の装いをスタイリッシュにまとめ上げてくれるかを体感した。

数年後、そのブーツがあまりにすり減ってもう履けなくなった頃、ブラックのウエスタン風ブーツを買い足したことも鮮明に覚えているし、初任給で自分へのご褒美としてブラウンの一足を手に入れたこともいい思い出だ。驚くことに、そのブラウンのブーツはいまでもかなり良い状態を保っている。

面白いことに、私は毎シーズン、ほとんど無意識のうちに結局いつものクラシックなブーツを手に取っている。これまでにミリタリーブーツやジョッパーブーツといった、その時々のトレンドシューズにもトライしてきたけれど、それらに飽きた頃に必ずウエスタンブーツへ帰ってきてしまう。私にとっては、それほど中毒性があり、スタイルになじみやすく、必要不可欠なアイテムなのだ。

Photos: Getty Images Text: Tatiana Ojea Adaptation: Reona Kondo From VOGUE.ESP

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