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『終活』でみえてくるお金はどのくらい?→お金のプロが教える“3つのポイント”とは

  • 2025.10.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

人生の終わりを迎えるにあたり、あらかじめ準備を進める「終活」は、近年注目を集めています。ただ、終活を始めようとしたときに気になるのが「どれくらいお金がかかるのか?」という点。費用のイメージがわかないままだと、なかなか具体的な準備に踏み出しづらいものですよね。この記事では、お金のプロの視点から、終活にかかるコストについてわかりやすく解説し、費用面で注目すべきポイントを3つご紹介します。

終活費用、何にどれくらいかかる?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

終活にかかるお金は、大きく分けて「葬儀費用」「お墓や納骨の費用」「遺品整理や相続手続きの費用」などが挙げられます。これらはそれぞれ個人の選択や地域差によって幅がありますが、おおよその目安を知っておくと安心です。

まず、葬儀費用は地域や形式によって差が大きいものの、一般的にかかる費用は約150万円前後とされています。ただし、家族葬や直葬(簡易的な葬儀)の場合は数十万円からスタートできるケースも。

次に、お墓の費用です。墓石や墓地代、および年間の管理費に分かれます。墓石の購入や墓地代で約100万円~350万円ほどが相場と、墓石の素材や大きさ、墓地の場所などにより大きく差があることがわかります。管理費は数万円から数十万円程度が目安とされています。

一方で、最近は永代供養墓や樹木葬など、比較的低コストの選択肢も増えています。

また、遺品整理や相続の手続きにかかるコストも見逃せません遺品整理は業者に依頼すると数十万円かかることもあり、法的な相続手続きを専門家(司法書士や行政書士)に依頼する費用は数万円から数十万円と幅があります。これらは家族の対応や資産の状況によって大きく変わるため、計画的な準備が求められます。

3つのポイントで終活費用の「不安」を切り抜けるコツ

終活の費用について知っておくべきポイントを、お金の専門家の視点で3つ紹介します。これを押さえることで、金銭面の不安を和らげつつ、納得のいく終活プランが叶うかもしれません。

1、自分の希望と現実的な費用のバランスを考える

理想の葬儀やお墓のイメージはあると思いますが、まずは現実的なコストを把握しましょう。葬儀内容やお墓の種類、遺品整理や相続手続きにかかる費用は、地域差や選択肢によって金額に大きな幅があります。見積もりや複数の業者からの情報収集を行い、予算に合う範囲で希望を調整することがポイントです。

2、早めの準備で無理なく計画できる

終活は「いつかやる」ではなく、「早めに取り組む」のがおすすめです。早く始めておくと、計画的な貯蓄や資産整理がしやすく、いざという時に慌てずに済む可能性が高くなります。また、生前に葬儀やお墓の契約を済ませる「生前契約」などを活用すると、費用の上昇を抑えたり、希望が反映しやすくなることもあります。

3、公的制度やサポートを積極的に利用する

終活にかかる費用を抑える方法のひとつに、公的な制度や地域の支援制度の利用があります。例えば、故人が国民健康保険もしくは後期高齢者医療制度のどちらかに加入していた場合、自治体から給付金を受けることができます。

また、遺言の作成や相続の相談においては無料相談会などを行っている自治体や企業もあるため、こういったものを活用するとよいでしょう。

終活費用の全体像と賢い備えで、安心の未来を描こう

終活はやることを洗い出すだけでなく、費用の実態や必要なお金を具体化することで、より具体的に『見える化』することができます。

お金の専門家のアドバイスとしては「希望と費用のバランスを考え」「早めの準備を行い」「公的サポートを活用する」こと。この3つがあれば、終活全体の計画が立てやすくなるでしょう。まずは必要な情報を集めて、あなたらしい終活の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。