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元CA「置いていかれた…」ホテルマン「集合は1時間後ですが…?」日本では馴染みがない“罠”で赤面した話

  • 2025.10.21
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出典:photoAC(写真はイメージです)

みなさま、こんにちは。元国際線CAのかくまるめぐみです。

旅行へお出かけになる際は「飛行機に間に合うように空港に着かないと」「現地ツアーの集合時間に遅刻しないようにしないと」など、いつも以上に時間に気を使われて行動される方が多いのではないでしょうか。

国際線・国内線を問わず客室乗務員にとっても、時間通りにお客様を目的地までお届けするのが航空会社の使命である以上、時間には常に緊張感を持っています。

とはいえ、ちょっとした勘違いやミスで「遅刻しちゃう!」とヒヤッとした経験を持つ客室乗務員も少なくありません。

そこで今日は、日本では馴染みのない文化や習慣の違いから、元国際線CAの私がとんでもないミスを犯してしまったエピソードをご紹介します。

誰も姿を現さずホテルロビーで凍りつく......

ヨーロッパ線に乗務した際の出来事です。現地で2泊し、日本へ戻るフライトに乗務するためホテルの部屋で身支度をしてから、時間に余裕をもってロビーへ降りていきました。

通常、客室乗務員は集合時間よりも5〜10分前にはホテルのロビーに降りてきます。その日も少し早めにチェックアウトを済ませ、集合場所のロビーにあるソファーに座っていました。

しかし、普段ならチェックアウトを済ませた同僚CAたちが次々にロビーに集まってくるのに、一向に誰も集合場所に現れないのです。不安になり時計を見ると、まさに集合時間になっていました。集合時間に誰も集まっていないのはあり得ない状況です。

「もしかして、私が遅刻して置いていかれてしまったのか?」「集合時間変更の連絡があったのに、気づかなかったのか?」と頭の中で様々な考えが浮かび、不安で一杯になりました。

原因は、サマータイム制度だった!

集合時間から5分ほどたった頃でしょうか。ホテルフロントのスタッフが、制服姿で不安な表情のまま固まっている私に近寄り、こう声をかけてきたのです。

「今日の集合時間は、1時間後だと思うのですが…。今日からサマータイムではなくなるので、時間をお間違いではないでしょうか?」

そこでやっと、自分が犯したミスに気づきました。前日に皆で食事をした際に「サマータイムは今日で終わるので、寝る前に時計の針を1時間戻しておきましょう」と、先輩CAが注意喚起してくれていたのです。

すっかりサマータイム終了のことを忘れていた私は、時計を1時間戻さないまま寝てしまいました。その結果、集合時間よりも1時間早く部屋を出てしまったというわけです。

確かに、チェックアウトをした時に、フロントのスタッフが少し怪訝そうな表情をしていたのは、そういうことだったのかと合点しました。「自分が遅刻して置いていかれたのではなくてよかった」と安堵した一方で、恥ずかしさで顔が火照るのを感じたのはいうまでもありません。

フロントのスタッフの方には「集合時間までまだ1時間もあるので、部屋に戻って休まれてください」と使用していた部屋の鍵を渡してくださいました。

ありがたいやら恥ずかしいやら、何ともいえない複雑な気持ちで、また荷物を持ってエレベーターに乗り込み部屋へと戻ったのでした(きっと情けない後ろ姿だったことでしょう…)。

ただ、サマータイムの始まりに合わせて時計を1時間進めずに遅刻してしまうことを考えたら、不幸中の幸いだったと思うしかありません。

そもそも「サマータイム」って何?

欧米諸国で導入されているサマータイムとは、春から秋にかけて時計を1時間進める制度のこと

夏の間、太陽が出ている時間を有効に使えば活動時間も長くなり、電力や石炭などのエネルギー資源の節約になると考えられ、第一次世界大戦中にこのサマータイム制度が始まりました。

しかし近年では「時計を1時間進めたり遅らせたりすることで、体のリズムが乱れる」また「実際には電気代があまり節約できていないのではないか?」という声も多く聞かれるようになりました。

こうしたデメリットの方が大きいという意見が増え、EU(ヨーロッパ連合)ではサマータイムを廃止しようという話し合いが進んでいます。

ただし、まだ正式には完全に廃止されておらず、現在でもヨーロッパの国々では、サマータイムに合わせて3月の最終日曜日に時計を1時間進めて、10月の最終日曜日に1時間戻しているのが現状です。

10月末と3月末のヨーロッパ旅行には要注意!

今回は、前日にサマータイム終了の注意喚起をされていたにもかかわらず、うっかり忘れて1時間も早く集合場所に行ってしまった失敗談をご紹介しました。

現在では、スマートフォンがサマータイムの時間調整も自動で行ってくれるケースがほとんどですが、全ての携帯電話が対応しているとは限らないためご注意ください。不安な時は、ホテルのフロントにウェイクアップコールを依頼するなどして、集合時間に遅刻しないようしっかりと対策することをおすすめします。

サマータイムを導入しているヨーロッパの国では、これからでいうと10月の最終日曜日(2025年は10月26日)の午前2時に時計を1時間遅らせることが必要です。

また、3月の最終日曜日(2026年は3月29日)にはサマータイムが適用となり、時計を1時間進めなければなりません。

もし、この期間にヨーロッパ方面に旅行される方は、日本人の私たちには馴染みのない制度ですので、くれぐれもご注意いただきたいと思います。

ただし、ヨーロッパでもサマータイムを廃止した国があることや、アメリカはサマータイム実施日が異なる点を念頭において、必ず旅行前に訪問国の情報をご確認くださいね。

それでは、みなさまのご旅行が、トラブルなく素敵なものになりますように。


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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