1. トップ
  2. 「ニセ警官に9千万円騙し取られた…」警察庁の注意喚起に反響

「ニセ警官に9千万円騙し取られた…」警察庁の注意喚起に反響

  • 2025.10.18
undefined
出典：PhotoAC ※画像はイメージです

社会の安全や秩序を維持し、犯罪などのリスクから市民を守る警察官。街中を歩いている際に、彼らの姿を見て安心感を抱いている人もいるのではないでしょうか。

しかし、昨今は警察官を騙る詐欺被害が続出しています。ニセの警察官により、多額の金銭を騙し取られたケースも発生しているというのです。

この「ニセ警察詐欺」の手口について、警察庁も注意喚起を発表しています。

そこで今回は、警察庁の注意喚起の内容や、ニセの警察官がどのような手口で我々を騙そうとしているかについて、実際に起きた事件と合わせて詳しく紹介します。

ニセの警察官による詐欺被害が続出…。

警察庁（@NPA_KOHO）は10月16日、自身の公式X（旧Twitter）に「ニセ警察詐欺」に関する注意喚起のポストを投稿しました。

実在する警察署の番号が悪用され、警察官を装う人物によるオレオレ詐欺などの事例が確認されているというのです。そのため、「警察官がSNSでやりとりを求めたり、ネットバンキングなどで送金させることは絶対にありません」と断言し、もしもの時は最寄りの警察署や警察相談窓口（#9110）に相談するよう求めています。

警察庁によると、ニセ警察詐欺の事例として、実在する電話番号が使われたものや、ビデオ通話を使用した犯行が確認されているとのこと。それ以外にも、自動音声を利用した事例や、性的な被害を伴うもの、ニセのウェブサイトに誘導された事例が報告されています。

現在もさまざまな手口が用いられており、私たち一人ひとりが詐欺の被害に遭わないよう、注意が必要です。

9千万円相当の被害に遭った事例も

警察庁によると、「令和7年上半期のニセ警察詐欺の認知件数は4,737件、被害額は389.3億円で、総認知件数に占める割合は35.9%となっている」とのこと。特に、被害額は増加傾向にあります。

例えば、山梨県警は10月15日、甲斐市に住む80代の男性が、ニセ警察詐欺の被害に遭ったことを発表しました。被害者は警察官を装う男に、金塊約4.5キロ（時価約9,100万円相当）を騙し取られたとのこと。山梨県警は詐欺事件として、現在捜査を進めています。また、山梨県内ではほかにも、甲府市に住む70代の女性がニセ警察詐欺の被害に遭い、約4,750万円を騙し取られる事件が発生しています。

ニセ警察詐欺の被害者は高齢者ばかりではありません。例えば、10月9月に新潟県長岡市に住む30代の男性が、大阪府警の警察官を名乗る男たちに、現金90万円を騙し取られる事件が確認されています。また、昨今はLINEを利用したニセ警察詐欺も増えており、若者世代の被害も急増しているとのことで、警察庁も注意を呼び掛けています。

ニセ警察詐欺を見破るための方法とは？

警察庁はニセ警察詐欺に遭わないために、ホンモノの警察官を見破るためのポイントとして、下記の4点を挙げています。

ホンモノの警察官は、
・電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません。
・メッセージアプリで連絡をすることはありません。
・警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません。
・個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません。
出典：ニセ警察詐欺に注意！#ニセ警察詐欺（警察庁）

また、上記の事項に一つでも当てはまる場合、電話やビデオ通話を切り、

・対面で最寄りの警察署へ御相談ください
・警察相談専用電話（#9110）に御相談ください
出典：ニセ警察詐欺に注意！#ニセ警察詐欺（警察庁）

と説明。また、「相手方から教示された番号には、決して折り返さないでください」と求めています。

なお、昨今は実在する警察署などの電話番号を偽造して表示させる手口も確認されているとのこと。そのため、「実在する警察署等の電話番号が使われていても、ホンモノと信じず、警察署や警察相談専用電話（#9110）に相談してください」と呼び掛けています。

そのほか、警察庁を騙り、金銭の振込を求める不審なメールも確認されているのだとか。警察庁がメールや電話で金銭を要求することは絶対にないため、「こうした要求には決して応じず、不審なメールや電話を受け取った際は、すぐに警察にご相談ください」と求めています。

少しでも怪しいと思ったら警察へ

ニセ警察詐欺の被害者は高齢者だけでなく若者の間でも増加しており、その手口も実に多種多様。実在する警察署の電話番号が悪用されるケースも確認されており、対処するためにも適切な知識が求められます。

そのため、たとえ警察署や公的機関を騙る人物から連絡が来たとしても、安易に信用して指示に従うのはNG。少しでも不審な点があればすぐに警察に相談し、詐欺の被害に遭うリスクを減らす行動を心掛けましょう。

参考：
ニセ警察詐欺に注意！#ニセ警察詐欺（警察庁）
警察官などを名乗る詐欺にご注意！公的機関になりすまし、お金を狙う手口とは（LINEみんなの使い方ガイド）

【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか？【2分で完了・匿名OK】

次の記事
の記事をもっとみる