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盗難車の約3台に1台が「特定の車種」…5年連続、ワースト1位の“異例の事態”に「深刻だ」「なぜ?」

  • 2026.3.17
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

長年にわたる官民の取り組みにより、自動車盗難件数はピーク時から大幅に減少してきました。しかし近年、その流れが再び変わりつつあります。特定の車種に被害が集中する傾向は一層強まっており、大切な愛車を守るためにあらためて防犯対策を見直す必要があります。

日本損害保険協会が発表した最新の調査では、2025年の車両本体盗難件数が直近5年間で最多となりました。なかでも特定の車種の被害が突出しており、調査結果はX(旧Twitter)上でも大きな反響を呼んでいます。

2025年の自動車盗難、直近5年間で最多件数に

日本損害保険協会は2026年3月、「第27回自動車盗難事故実態調査結果」を発表しました。調査対象は損害保険各社が保険金を支払った2023年〜2025年の事案です。

2025年の車両本体盗難件数は2,746件に上り、直近5年間で最多となりました。前年の2,499件からも大幅に増加しており、1年間の支払保険金の総額は約82億円と、2024年と比較して約10億円増加しています。

ランドクルーザーが5年連続ワースト1、被害が一車種に集中

車名別の車両本体盗難では、トヨタのランドクルーザーが2025年は825件・構成比30.0%を記録し、5年連続でワースト1位となりました。2位のアルファード(240件・構成比8.7%)を大きく引き離しており、盗難車の約3台に1台がランドクルーザーという状況です。上位10車種の合計が全体の66.2%を占め、被害が特定の車種に集中する傾向が一層強まっていることも明らかになりました。

車上ねらいの部門でもランドクルーザーがワースト1位となっており、車体だけでなく部品や車内の荷物も狙われています。都道府県別では愛知県が2年連続でワースト1位となり、2位の埼玉県の約2倍の件数に達しています。

今すぐ始めたい愛車の防犯対策

警視庁は主な盗難手口として「リレーアタック」と「CANインベーダー」を挙げています。リレーアタックはスマートキーの微弱な電波を特殊な機器で増幅させ、離れた場所からドアを解錠する手口です。電波遮断ケースや金属缶へのキーの保管、節電モードの設定が有効な対策です。CANインベーダーは車両の左前部付近の配線に機器を接続してエンジンを始動させる手口で、タイヤロックやハンドル固定装置の装着が対策になります。

基本的な施錠の徹底はもちろん、ハンドルロック・警報装置・イモビライザーなど複数の機器を組み合わせることが重要です。自宅駐車場への防犯カメラやセンサーライトの設置、外出先では防犯設備が整った駐車場を選ぶことも効果的です。さらに、GPS機能付きの位置探査装置を取り付けておくことで、万が一盗難に遭った場合でも車両の位置を追跡できます。

X上に広がる危機感と防犯意識の声

日本損害保険協会の公式Xが発信した調査結果の投稿は1.2万回の表示を集め、広く関心を呼びました。X上では「5年連続で同じ車種がワースト1とは深刻だ」「トヨタ車は盗まれやすいイメージがますます定着してしまう」という声が見受けられました。

一方、「2,000円程度のGPSタグを取り付けておくだけでもかなり安心感が違うのに、なぜもっと普及しないのか」と、手軽にできる対策の普及を求める声もありました。また、実際にランドクルーザー300が盗難被害に遭い、後に発見されたものの内装が大きく損傷していたという事例もSNS上で紹介されており、被害の深刻さを改めて伝えています。

被害に遭ってからでは遅い。今すぐ防犯を見直そう

SNS上では「青空駐車でセキュリティを付けないランクル多いけど、なぜ?」「最近ランクル盗難のポストがメチャクチャ多い」「たまにしか乗らないならバッテリー外しとくのが一番かと」など、セキュリティの大切さやヒントについての声が見られました。

保険金支払い件数ベースでの盗難件数は直近5年間の最多水準に達しており、手口も年々巧妙化しています。単一の対策だけでは不十分で、複数の防犯手段を組み合わせることが愛車を守る近道です。今回の調査結果を機に、日頃の駐車環境や防犯グッズを今一度見直してみましょう。


参考:
第27回自動車盗難事故実態調査結果(日本損害保険協会)
自動車盗の防犯対策(警視庁)
STOP!自動車盗難 今、狙われている車はこれだ!(警察庁)
日本損害保険協会(@sonpokyokai)公式X 2026年3月4日投稿