「新幹線で座席でオムツ替えしている人」乗客が目撃した光景に反響。理由を聞くと…さまざまな“理由”が明らかに

2025.10.17

公共交通機関を利用する際は、他の乗客の迷惑にならない行動を心掛けるべきでしょう。しかしながら、さまざまな理由から、思いがけない光景と出くわすこともあるようです。

例えば、しばしば新幹線の座席で、赤ちゃんのオムツを替える乗客が目撃されているのだそう。SNSでは、「すぐそばの乗客が、赤ちゃんのオムツを替え始めて驚いた」「匂いがきつくて、食事をする気がなくなった」「トイレで替えてほしい」といった投稿が見られます。

そこで今回は、子育てをしたことのある方々を対象に、新幹線の座席でオムツ替えをすることはあるか否かについて調査してみました。

また、オムツをしている子どもとの新幹線乗車の際に、どのような工夫をしているかというアイデアとともに紹介します。

「オムツ替えをしたことがある」という方の意見

今回のアンケートでは、「オムツ替えをしたことがある」と回答した方が35名に対し、「オムツ替えをしたことはない」と回答した方265名と、後者が多数を占める結果となりました。

それでは、まず「オムツ替えをしたことがある」という方の意見をご紹介します。

子どもを泣き止ませるため

あまり人がいなかったのもそうだが、ひどく泣き止まなかったので、替えた方がおさまると思ったため。
（20代男性・会社員・東京都）

新幹線の移動中に子供が急に泣き出したため、やむを得ず座席でオムツを替えました。周囲に迷惑をかけないように素早く対応しました。
（40代女性）

トイレが使用中だったため

子どもがトイレトレーニング終わりかけの頃、急に「おしっこ！」となり急いでトイレに行ったが使用中だったこともあり、急遽座席でオムツに履き替えることに。
（30代女性・主婦・京都府）

結構待ったけどトイレがなかなか空かなくて、子どものお尻が少し被れていて急いで変えたくて、おしっこだけだったので座席でサッと替えました。
（30代女性・専業主婦・大阪府）

オムツから漏れ出してしまいそうだったので急を要した

おむつがパンパンだったので、これ以上したら漏らすと思って旦那にタオルケットで囲ってもらって、瞬殺でかえました。
（40代女性・パート・愛知県）

思っていたよりおむつがパンパンになりおしっこが漏れてしまいそうでした。前後左右人が座っていなかったのでおむつ替えをしました。
（30代女性・専業主婦・神奈川）

周囲に人が少なかった（いなかった）ため

子どもが小さい頃に新幹線で移動したときは、周りに人が少なかったので座席でおむつを交換しました。
（30代女性・専業主婦・福岡県）

その列に自分たちしかいなかったし、うんちではなくおしっこだったため臭いも気にならなかったため。
（30代女性・専業主婦・東京都）

大きいほうではなかったため

どうしてもしなくてはならない状況でした。うんちはしていないからいいかと思ってやりました。
（30代男性・会社員・東京都）

周囲に人が少なく夫と一緒だったのでササッと替えてしまいました。幸いオシッコのみだったので。
（30代女性・専業主婦・千葉県）

「オムツ替えをしたことはない」という方の意見

次に、「オムツ替えをしたことはない」という方の意見をご紹介します。

おむつ替えはしたことありません。さすがにマナーが悪いと思います。衛生的にどうなのかなと思います。このご時世なのでより気をつけるべきだと思う。
（40代女性・主婦・東京都）

座席で服を脱がせようと思ったことないし、ましてやオムツ替えなんて絶対しません。食事している人もいると思うし、次にその座席に座る人もいるので、衛生面でも嫌です。
（40代女性・会社員・大阪府）

見た目や匂いに不快感を感じる人が少なからずいると思うことと、子供の羞恥心教育の一環としても、誰でも見られる環境でおむつ替えをしたくないから。
（30代男性・会社員・東京都）

仕切られてるわけでもない公共の場でオムツを外して晒すのは我が子が可哀想だと思ったし、オムツを外すと結構なアンモニア臭がするから周りにも迷惑がかかると感じたから。
（30代女性・パート・東京都）

座席でオムツ替えをすることの問題点とは？

新幹線の座席でオムツ替えをすることには、さまざまな問題が伴います。

第一に、衛生面の観点では、オムツを交換している最中に、汚物が座席や周囲に触れてしまう可能性があるでしょう。たとえ手持ちのウェットティッシュなどで拭いたとしても、完全に綺麗になるわけではありません。また、その後に利用する乗客に不快感を与えてしまうのも事実です。

また、オムツを交換している最中に、においが周囲に広がる可能性が高く、その場にいる乗客に迷惑を掛ける可能性も。

座席の上で赤ちゃんを抱えながらオムツを替える場合、安全面が十分ではないため落下や転倒のリスクもあるでしょう。その結果、自分自身や大切な家族に怪我をさせてしまうかもしれません。

さらに、赤ちゃんといっても公共の場で裸にすることは赤ちゃん自身のプライバシー問題もあるでしょう。

オムツをしている子と新幹線に乗るとき気を付けていることは？

では、子育て経験者の方々は、オムツをしている子と新幹線に乗る際に、どのような点に気をつけているのでしょうか？

トイレなどの位置を調べておく

トイレの位置を確認しておく。お子さま連れ車両等の特典もあらかじめ調べておく。可能ならYouTube等でも確認する。
（30代女性・専業主婦・千葉県）

新幹線でもそれぞれトイレが違うので、しっかり赤ちゃん用のトイレがあるか、またどこにあるかはしっかり把握するようにした。
（20代男性・会社員・東京都）

トイレの近くの席を予約する

予約をベビーベッド付きのトイレの近くにしていつでもさっと行けるように2枚ほどマザーズバッグ以外の手荷物にも入れておく。
（30代女性・専業主婦・兵庫県）

おむつ替えができるスペースがある近くに必ず席を取るようにして、すぐ行けるようにしていた。
（30代女性・主婦・東京都）

乗車前に授乳やオムツ替えを済ませる

乗車前に授乳とおむつ替えを済ませておくことで、移動中のぐずりを最小限に抑えることができました。
（30代女性・会社員・大阪府）

オムツやお尻拭きなどを用意しておく

・何両目にオムツ替えの場所があるか調べておく
・全てのカバンにオムツとおしり拭きを入れておく
（30代女性・福岡県）

トイレトレーニング中は新幹線に乗せないことにした

トイレがなかなか空かなくて困ったので、トイトレ中の子どもはオムツを嫌がるから乗せれないなと思って、あれ以来乗っていません。
（30代女性・専業主婦・大阪府）

オムツは手元のバッグに入れておく

オムツを入れた荷物を高いところに上げてしまったので取り出すのに苦労した。オムツ、おやつ、水筒などは手荷物に入れて近くに持っておくべきだったなとあとで後悔…。
（30代女性・専業主婦・愛知県）

JRの取り組みについて

オムツが必要な年齢の子ども連れの新幹線乗車について、JR各社では、さまざまな取り組みを行っています。

JR東日本のサイトによると、オムツ替えは車内のベビーベッド付きのトイレを推奨しています。ただ、車両によっては数が限られているので、どこにあるか事前に場所を確認しておくのがおすすめです。

また、各列車に設置されている多目的室を利用するのも手段の一つ。ただし、「身体の不自由な方の利用がない場合」に使用することができ、必ず使用できるとは限らないので注意が必要です。

また、JR東海は年末年始や夏休み、連休など一部期間において、お子さま連れの方に向けた「お子さま連れ車両」を運行してきました。

オムツ替えができるトイレや多目的室に近い12号車に設定されており、EXサービスに入会・登録すればインターネットから簡単に申し込みできるというサービスも。また、東海道新幹線の一部駅には完全個室のベビーケアルーム「mamaro」が設置されていて、お子様の授乳などで利用することが可能。

新幹線を利用する前に、このようなサービスを調べてみると、より快適な乗車が叶うかもしれません。

参考：
これで快適！赤ちゃんと乗る新幹線（JR東日本）
お子様連れのお客様へ（JRおでかけネット）
小さなお子さまと一緒でも気兼ねなく「お子さま連れ車両」（JR東海）

多くの乗客が快適に乗車できるように

新幹線の座席でオムツを替えることに対し、否定的な感情を抱いている方は多いようです。周囲への迷惑や衛生面、そしてお子さんのプライバシーを守る上で、問題があるのは事実。

そのための対策として、乗車する前に授乳やオムツ替えを済ませておいたり、事前にオムツを替えられる場所がどの車両に設置されているか把握しておいたり、トイレなどの近くの座席を予約するのもよいかもしれません。また、混雑時は乗務員さんにお願いして多目的室を利用したり、駅構内にいる際は、ベビー休憩室や多目的トイレなどの利用を検討するのも手段の一つでしょう。

やむを得ない状況に備える工夫と、万が一の際には温かく見守る配慮。その両方が、誰もが快適に過ごせる空間を作る上で大切なのかもしれません。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/10/10〜2025/10/14
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300名

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