意外に間違える人が多いかも…？「0.2+1.4÷(−0.7)」→正しく計算できる？

今回の計算問題は小数がメインで使われています。

解くのが億劫になりがちな小数の計算ですが、実は筆算をせずにある工夫をすることで解きやすさが段違いに上がります。

工夫をする際の注意点も併せて確認しておきましょう。

問題

次の計算をしなさい。
0.2+1.4÷(−0.7)

この問題では計算順序にも注意が必要ですね。

この問題の答えは「−1.8」です。まず、足し算と割り算の二つからなっている計算なので、割り算から計算しなければいけないことを確認しましょう。

さて、小数同士の割り算では筆算をするよりも比較的簡単に解く方法があります。

〈小数同士の割り算〉
・割る数と割られる数の両方を10倍、100倍、1000倍・・・して整数に直してから計算する。

1.4と−0.7はどちらも10倍することで整数になるので、

1.4÷(−0.7)
=14÷(−7)
=−2

と計算することができます。これで残りは小数の足し算となりましたが、足し算の場合は小数点を含めた桁数を揃えることが重要でした。

0.2-2
=0.2-2.0
=−1.8

2を2.0として小数点を含めた桁数を揃えることで正しい答えを導くことができました。

慣れてきたら、以下のように省略することも可能です。

0.2+1.4÷(−0.7)
=0.2−2
=−1.8

割り算の場合は小数を整数にできましたが、足し算ではそうはいかないことを覚えておきましょう。

小数同士の計算は面倒な場合がほとんどですが、割り算に関しては整数に直してから計算することができます。

数学では自分が計算しやすい形に変形するというテクニックが頻繁に使われます。ぜひ覚えておいてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：うおうお

数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。

もう一問挑戦！

小数点の位置に気を付けて！「2.6+6.3÷0.9」→正しく計算できる？