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「秋バテ」は旬の食べ物で予防!おすすめ食材と薬膳レシピ

  • 2025.9.25

夏の終わりから秋にかけて「体がだるい」「頭が重い」などの症状があれば「秋バテ」かもしれません。秋バテは自律神経の乱れが主な原因と考えられています。秋になんとなく不調を感じるときは、手軽にできる薬膳を食事に取り入れてみましょう。

「秋バテ」対策に薬膳を取り入れよう

ドラマの影響などから薬膳が注目されています。人気の理由のひとつは、難しくとらえられがちな薬膳が「実は身近なものである」という認識が広まってきたからではないかと思います。薬膳を取り入れた「秋の養生」も簡単に実践できるので、ぜひ参考にしてくださいね。

体のだるさは秋バテが原因?

近年は「秋バテ」という言葉をよく耳にするようになりました。症状は「体がだるい」「疲れがとれない」「頭が重い」「食欲がない」「胃腸の不調」など。ようやく暑さが和らいできたところへ、なぜ夏バテと似た症状が現れるのでしょうか。
 
秋バテの主な原因は「夏に蓄積された疲労」と「秋の寒暖差」にあると考えられています。夏は冷房の効いた部屋で過ごす時間が長くなります。涼しい部屋と暑い屋外を行き来していると、温度差により自律神経が乱れて不調が現れやすくなります。
 
また、秋は朝晩と日中との寒暖差が激しく、やはり自律神経が乱れやすくなります。夏の疲れが十分に回復しないまま秋を迎えると、秋バテになることがあると考えられます。
 
特に女性は男性よりも「暑さ・寒さに弱い」と実感している人の割合が多く、夏の終わりから秋にかけて不調を感じやすい傾向にあることが分かっています。

秋バテ対策にも薬膳

薬膳とは、漢方の考えに基づき、体調や体質、症状、季節に合わせてとる食事のこと。東洋医学では、旬の食材は体を整える作用があると考えます。
 
調子がよいときは旬の食材を中心にとりましょう。一方、病気ではないけれど健康でもない「未病」の状態のときは、体調や体質に合う食材をプラスするのがおすすめです。
 
たとえば秋に旬を迎える「やまのいも」は滋養強壮や疲労回復の効果があり、夏の疲れから元気を取り戻すのに適しています。
 
また、秋は気温が下がり、空気が乾燥することで風邪をひきやすくなるほか、のどの乾燥や便秘が起こりやすい季節です。これらの予防には果汁の多い旬の果物や、体を潤す作用のある白い食べ物がよいとされています。

「気・血・水(き・けつ・すい)」とは

東洋医学では、人間の体は「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素で構成されると考えます。「気」は生命エネルギー、「血」は血液とそのはたらき、「水」は体内の血液以外の体液のこと。「気」は精神状態にも影響します。
 
「気・血・水」のバランスがよいと健康が保たれ、バランスが崩れると不調が出やすくなります。食材ごとの効能を知るうえでも、この「気・血・水」を理解しておくと役立ちます。
 
また、薬膳は万能薬ではなく、病気を予防するための食事であることも理解しておきましょう。

秋におすすめの食べ物

秋の養生におすすめの食べ物をご紹介します。

れんこん

体の渇きを潤す作用があり、のどの渇きや痛み、せき、たんがあるときによいでしょう。消化吸収力を高める作用があるため、食欲がないときにもおすすめです。

やまのいも

気・血・水を補うやまのいもは元気を出したいときにぴったり。滋養強壮や疲労回復、老化予防の効果があり、食欲不振にも効果的です。
 
なお、やまのいもという品種はなく、「長芋」「大和芋」「自然薯」などを総称して「やまのいも」「山芋」と呼びます。

じゃがいも

気を補うじゃがいもは消炎・解毒の作用があり、体に熱がこもることで起こる胃痛のほか、便秘にもよい食材です。水分代謝をよくするため、むくみが気になるときにもおすすめです。

さといも

滋養強壮の効果があり、疲れや体力の低下が気になるときによいでしょう。消化吸収力を高めるため、食欲不振のときにも適しています。

さつまいも

気を補う作用があり、疲れているときや食欲がないときにおすすめです。胃腸の働きをよくするため、便秘のときにも◎。水分代謝を整える作用があり、むくみにもよいでしょう。

春菊

気の巡りをよくする春菊は心を落ち着かせる作用があり、寝つきがよくないときや気分が不安定なとき、イライラするときにおすすめです。胃腸の調子を整えるので、胃もたれや口臭対策にもよいでしょう。

まいたけ

気を補い、血・水を生み出すはたらきがあります。きのこ類は免疫力を高める効果があるほか、食物繊維が豊富で低カロリーなのでダイエットにも適しています。

柿の果実は肺を潤す作用があり、のどの渇きやせきが気になるときにおすすめです。二日酔いの予防にもよいとされています。
 
なお、生の柿は体を冷やす「寒性」の性質がありますが、干し柿にすると体を温める「温性」に変わります。

梨は体を冷やす「涼性」の性質があり、肺を潤す作用があります。そのため、風邪などで発熱したときののどの渇きや空咳によいとされています。二日酔いのときにもおすすめです。

ぶどう

気・血を補う作用があり、元気を出したいときや疲労回復によい食材です。肺を潤すため、のどの渇きが気になるときにもよいでしょう。

気を補い、血の巡りをよくするため、冷えが気になる人におすすめの食材です。体を温める「温性」の性質があり、胃腸を温めて消化吸収力を高めるので、胃が弱っているときや疲れているときによいでしょう。

かつお

気・血を補い、胃腸の働きを整える作用があります。疲れやすいときや貧血気味のとき、寝つきがよくないときにおすすめ。手軽に取り入れるにはかつお節も便利です。

秋におすすめの薬膳レシピ

秋に食べたいおすすめの薬膳レシピをご紹介します。

かつおの竜田揚げ

秋のかつおは「戻りかつお」と呼ばれ、脂がのって濃厚な味わいです。かつお特有のクセが気になる人も、調味料に漬け込むことで食べやすくなります。おかずやおつまみのほか、冷めてもおいしいのでお弁当にもぴったり。

かつおは加熱するとパサつきやすいので、片栗粉をつけて水分をとじ込めてから揚げるとおいしく仕上がります。

【材料】
かつお(刺身用)…200g
片栗粉…大さじ2
しょうゆ・酒・みりん…各大さじ1
しょうが(すりおろし)…小さじ1
レモン…1/4個
揚げ油…適量
 
【作り方】
1. かつおは1センチほどの厚さに切る。
2. ボウルにしょうゆ、酒、みりん、しょうがを入れて混ぜ合わせ、1を漬けて15分ほど置く。
3. キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取り、まんべんなく片栗粉をまぶす。
4. 余分な粉を落として、きつね色になるまで油で揚げる。
5. 器に盛りつけてレモンを添える。

(まとめ)
秋は旬の野菜や果物、魚介類が豊富な時期です。旬の食材は栄養価が高いのも魅力。いつもの料理に薬膳を取り入れて、実りの秋を楽しみながら調子を整えましょう。

画像協力/PIXTA
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この記事を書いた人

作りおき料理コーディネーター・薬膳マイスター かみはらえりこ

かみはらえりこ

「女性が生きやすい社会づくりへの貢献」をモットーに、食や健康、美容など女性が笑顔になれる情報を発信中。

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