1. トップ
  2. 『節約上手な人』は買っていない…おトクに見えて実は割高な“買い物の落とし穴”とは?【お金のプロが解説】

『節約上手な人』は買っていない…おトクに見えて実は割高な“買い物の落とし穴”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.9.27
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

「期間限定セール」「今だけ○○%オフ」「まとめ買いで激安!」どれも使える言葉ですよね。一瞬、「これはお得!」と手に取りたくなりますが、節約上手な人は、そんな文句に飛びつきません。見た目の「お得感」に惑わされて、実は割高になってしまうケースが多数存在するからです。今回は、そんな“買い物の落とし穴”を徹底解説。あなたのやりくりをさらに賢くするためのポイントを、分かりやすくお教えします!

買ったつもりが損してる?「お得そうに見える」商品の微妙なカラクリ

スーパーや通販サイトなどでよく見かける「お買い得商品」。一見すると単価が下がっているため、お得なようですが、実は「本当に割安か?」を冷静に見極めないと損をすることがあります。なかでも特に多いのが、以下のような落とし穴です。

  • 割安感を演出するためだけの大容量パッケージ
    普段使わない量の商品をまとめ買いすると、結果的に使い切れずに廃棄してしまう場合も。必要量に見合わない買い方は“節約”とは真逆になってしまいます。
  • ポイント還元やクーポンで割引感を作るが、実質は単価据え置き
    たとえば「20%ポイント還元」と謳っていても、還元分を使い切るためには、次回の購入が必要。使い勝手が悪いポイントや限定クーポンの場合、現金値引きほど、割安感はありません。
  • 見切り品や賞味期限間近商品は安いけれど、買い過ぎ注意
    安さに惹かれ大量買いすると、余らせて結局廃棄することに。別の商品を購入することで、単価ダウンの意味がなくなります。

このように「安い!」だけで飛びつくのは危険。実際には使い切れない、または使い勝手が悪くて、結果高くつくことがよくあるのです。

undefined
出典:マネーシップス 石坂貴史

お得感を見破るコツと、賢い買い物術

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすれば「見た目のお得」から本当の節約につながるのでしょうか?ここでは、賢い買い物のコツと具体的な方法を紹介します。

1、単価を必ず計算する習慣をつける

広告やパッケージに大きく書かれている割引率に惑わされず、「1個あたり」「100gあたり」の価格を必ず計算しましょう。面倒でもこれをすると、本当にお得かどうかが一目瞭然です。

2、まとめ買いは計画的に、使い切れる量だけにする

安いからと言って慌てて大量購入すると、使い切れずに廃棄が増えます。鮮度管理が難しい食品や消耗品は、自分の消費ペースに合わせるのが鉄則です。

3、ポイント還元やクーポンの使い方を把握する

たとえば、ポイントが有効期限付きの場合や、特定の条件(指定店舗・商品限定)がある場合は、その使い勝手も考慮する必要があります。実質値引き効果と手間のバランスを判断しましょう。

4、価格比較アプリやウェブサイトを活用する

普段よく買うものは、スマホアプリや比較サイトで常時価格をチェックするのも大切です。意外なお宝セールや地域差も把握できて、無駄な出費を減らせます。例えば、スーパーの「特売品」とネット通販のセールで比較した場合、送料や手間を考えれば、必ずしも通販が安いわけではないこともあります。

undefined
出典:マネーシップス 石坂貴史

買い物の「お得」は正しく見極めて初めて節約になる

「安い」だけに飛びついてかえって損をする経験は、多くの人が持っています。ポイント還元や大容量パック、期間限定セールは確かに魅力的です。しかし、それに惑わされず自分の生活パターンや予算管理と、照らし合わせることが大切です。

節約上手な人は、商品やサービスの表面だけを見て判断しません。必要な量、使い勝手、実質的な割安感といった、多面的な視点で“本当の得”を見極めています。お得に思えて、実は割高な落とし穴を避けることで、日々の買い物がもっとストレスフリーに、そして賢く変わるでしょう。


監修者:石坂貴史

undefined

証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


【運営サイト】https://moneyships.biz/