どこから計算するのが正解？「(9−4)−5÷5」→正しく計算できる？

複数の演算が含まれている問題の場合は、演算の順序を間違えると誤答につながります。

さて、今回の問題、あなたは正しい順序で計算できるでしょうか？

計算順序のルールを覚えているか、確かめてみてください。

問題

次の計算をしなさい。
(9−4)−5÷5

正解は、「4」です。

0と答えてしまった人は、残念ながら間違いです。

どういう順序で計算すれば正解にたどり着けるのかについては、次の「ポイント」で計算順序のルールを確認すると分かりますよ。

この問題で最も気を配るべきポイントは、「割り算の計算順序」です。

まずは、以下の「計算順序のルール」をご覧ください。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.括弧の中※()や{}などの種類があります。
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

今回の問題には()が含まれているので、まずは()の中の引き算から計算を始めます。

(9−4)−5÷5←()の中の9−4から計算
=5−5÷5

括弧は式の中でも結構目立つので、優先される計算だと分かりやすいのではないでしょうか？

問題は次の計算です。先頭に5−5といういかにも計算しやすそうな部分があるからと言って、この引き算を先にしてはいけません。

<間違った計算例>
5−5÷5←引き算から先にすると...
=0÷5
=0←誤答

計算順序のルールをもう一度見てください。割り算は引き算よりも優先順位が高いですね。つまり、先に計算すべきは5÷5の部分なのです。引き算をするのは、一番最後になります。

<正しい計算過程>
5−5÷5←割り算から先に計算する
=5−1←引き算は最後
=4

このように、本来の引き算の優先順位は低いものです。そんな引き算の優先順位を上げたい場合には、括弧を使います。冒頭の9−4は()を付けることで、優先順位がぐんと上がっていたのですね。

今回の問題では、計算順序のルールについて復習しました。

括弧の中の計算を優先するというルールは、割と覚えやすいかもしれません。一方で、掛け算・割り算と足し算・引き算については、どれを先にすればよいか、あまり意識しないで計算を進めてしまっていませんか？

計算ミスを防ぐためにも、計算順序のルールを今一度確認して、演算ごとの優先順位を覚えておきましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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