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意外に間違える人が多いかも…?「9−(9−7)×2−3」→正しく計算できる?

  • 2025.12.10
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今回の問題は、一桁の計算が並んだ形になっています。

計算自体はそこまで難しくはありませんが、意外に間違える人が多いかもしれませんよ。

油断せずに、正解を目指してください。

問題

次の計算をしなさい。
9−(9−7)×2−3

解答

正解は、「2」です。

正解だと思っていたのに、間違ってしまった…という人は、どこで躓いたのかを確認しておくことが大事ですよ。

次の「ポイント」では、この問題の計算過程を解説しています。ぜひご覧ください。

ポイント

この問題のポイントは、「計算の順序」です。

今回のように、複数の演算が含まれている問題は、式の最初から順番に計算していけば正しい答えにたどり着けるとは限りません。

まずは、計算順序のルールを思い出し、どの順で計算を進めたらよいのかを考えてみましょう。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.括弧の中※()や{}などの種類があります。
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

では、改めて今回の問題を見てみましょう。

9−(9−7)×2−3

この問題には()が含まれているので、まずはこの中の引き算から計算をします。

9−(9−7)×2−3
=9−2×2−3

()なしの引き算と掛け算の式になりました。

計算順序のルールでは、掛け算は引き算よりも先に計算することになっていましたので、次は2×2をします。

9−2×2−3
=9−4−3

残りは、引き算が二つです。ここで気を抜いて、「簡単な4−3からしてしまおう」なんて考えてはいけません。

計算順序のルールの最後には「同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します」とありますね。よって、この二つの引き算は、−4→−3と、左から順に進めていく必要があります(そうでないと、正しい答えが出ません)。

<正しい計算手順>
9−4−3←−4から先にする
=5−3
=2←正解

<誤った計算手順>
9−4−3←−3から先にする
=9−1
=8←誤答

実は足し算や掛け算の場合は、計算順序を変えても答えが変わらない(これを結合の法則といいます)のですが、引き算では上のように答えが異なってしまいます。「同じ優先順位の計算は、左から」というルールは見落としがちなので、忘れないようにしましょう。

まとめ

今回は、計算順序のルールが正解のポイントになりました。

括弧の中を優先するというルールは、覚えやすいかもしれません。一方で、「掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先にすること」と、「同じ優先順位の計算は左からすること」というルールは、ついつい忘れてしまいがちです。

計算順序のルール全体をしっかり覚えてから、次の問題に進んでくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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