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「もうダメですよね…?」20時45分、4日連続不在の客からまさかの電話。元ドライバーが語った、“切実なお願い”

  • 2025.10.24
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出典:photoAC(写真はイメージです)

こんにちは。元宅配ドライバーのmiakoです。

配達の現場では、ほんの数分のすれ違いが「返品」や「トラブル」につながることがあります。

今回は、私が実際に経験した「危うく届かなくなるところだった」荷物のお話をしたいと思います。

夜の再配達で起きた“すれ違い”

あれは、夜間の再配達を担当していた時のことです。

同僚から「この1件だけ最後に行ってきて」と頼まれたお宅がありました。

19時〜21時指定されていましたが、このお客さまはすでに4日連続で不在でした。

しかも荷物はコレクト便(代金引換)。置き配も宅配ボックスも使えません。

私が当時所属していた会社のルールでは5日目に返品が確定してしまう…つまり、この日が最後のチャンスでした。

期限ギリギリ、電話が鳴ったのは20時45分

結局、20時半すぎにお伺いしましたが不在でした。

仕方なく不在票を投函して営業所へ戻ろうとした時です。20時45分過ぎ、携帯が鳴りました。電話の相手は、先ほど訪問して不在だったコレクト便のお客さまでした。

「すみません、仕事が長引いて今、戻ったんですけど…もうダメですよね?」

再配達の受付は19時までで、本来であれば受付時間外です。さらに、この荷物は翌日には返品が確定してしまいます。

社内ルールでは“配達終了後の対応”は禁止されていました。

しかし、電話越しのお客さまの焦りが痛いほど伝わってきました。もちろん、本来であれば決して許される対応ではありません。ルールを遵守し、お断りするのがドライバーとしての正しい姿です。

しかし、この日を逃せばお客様が荷物を受け取れなくなってしまう…。短い時間で葛藤した末、私はこうお伝えしていました。

迷いの末の判断

「このあとお伺いしても大丈夫ですか? 21時を少し過ぎてしまうかもしれませんが…」

お客さまは二つ返事で了承。その後急いで向かい、無事に受け渡しが完了しました。

「助かりました。今日までって聞いていたので、受け取れなかったらどうしようかと……」

安堵の声を聞いた瞬間、私も胸をなでおろしました。

あと数分、どちらかが遅れていたら、お客さまの手元にあの荷物は届かなかったのです。

「時間指定と保管期限」知っておきたい受け取りのルール

もし私があのとき、ミスなく最初に全件回っていたら、電話が鳴った時点ではすでに営業所に戻っていて再配達は不可能でした。

そして、本来のルールであれば、返品されるのが妥当な状況でもありました。

コレクト便やクール便など、宅配形態によっては「置き配」や「保管期限が短い」という特性があります。

例えば多くの宅配会社では、クール便は保管期限が3日前後と非常に短く設定されているため、「また時間がある時でいいや」と思っていると、本当に受け取れなくなることもあるのです。

“あと少しの後悔”をなくすために

受け取り時間に不安がある場合、まずは一度、配達担当の営業所などに相談してみるのもひとつです。時間指定の変更など、定められたルールの中で対応してもらえることがあるかもしれません。

配達員としても、一度でお届けを完了できるのが理想です。そして、せっかくの荷物を返品せずにお渡しできることが、何よりの喜びです。

だからこそ、次の3つを意識していただけると助かります。

  • 最寄りの営業所の営業時間を確認する
  • 荷物の種類(クール便・コレクト便など)を把握する
  • 確実に受け取れる時間帯を指定する

「この時間なら大丈夫」と思っていたのに、受け取れなかった。

そんな“あと少しの後悔”をなくすために、配達員たちは今日も一つひとつの荷物に心を込めてお届けしています。



ライター:miako

宅配ドライバーとして10年以上勤務しました。現場で感じたことや、お客さまとのやり取りの中で見えてきた、働く人・届ける人・受け取る人などの「宅配にまつわるリアル」を、やさしい言葉でお届けします。


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