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『年金だけで生活できない人』はやっている…今すぐ見直すべき“3つの生活習慣”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.9.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「年金だけで生活できない…」これは多くのシニア世代、あるいは将来に不安を持つ人たちが感じている現実です。実際に、日本の公的年金制度は長期的な財政課題を抱え、支給額は必ずしも物価や生活水準の変化に追いついているとは言えません。だからこそ、年金に頼りきりの生活を続けるのは非常にリスクが高いのです。本記事では、お金のプロが「年金だけで生活できない人が今すぐ見直すべき3つの生活習慣」についてわかりやすく解説します。節約や無理な我慢ではなく、賢い生活の工夫で将来の安心を手に入れましょう。

年金生活が苦しい本当の背景と見落としがちな課題

まず押さえておきたいのは、「年金だけで生活費がまかなえない」という問題の背景に、年金支給額の伸び悩みや老後の支出増加がある点です。総務省の家計調査によると、平均的な高齢夫婦世帯でも手取りの年金収入は約22万円程度。ところが、医療費の負担増や介護費用、さらに食費や光熱費の上昇など、実際の生活費はそれを大きく上回るケースが少なくありません。

さらに、「無駄遣い」や「固定費の見直し不足」、そして「健康面での自己管理不足」が負担を増やしていることも大きいです。これらを解消するため、無理なく続けられる生活習慣の見直しが必要です。

無理なく続けられる!今こそ見直すべき3つの生活習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどんな生活習慣を変えればよいのでしょうか?お金のプロがおすすめするのは、次の3つです。

  1. 固定費の見直しと削減
    通信費や保険、電気代といった毎月決まってかかる費用は、節約効果が高い部分。例えば、携帯電話は格安SIMやプランの見直しで半額近くになるケースもあります。保険は必要のない保障を整理することで大幅に削減可能です。また、電力会社の乗り換えや節電グッズの導入もおすすめです。

  2. 食費と日用品の賢い管理
    食費は見直しやすい反面、無理な節約は健康を害する可能性もあります。ポイントは、まとめ買いや旬の食材、特売日の活用でコストダウンを図ること。必要以上の外食やコンビニ利用を減らし、自炊中心の生活を心がけるだけでも大きな効果が見込めます。

  3. 健康管理の強化と医療費の節約
    病気やけがは医療費の負担増だけでなく、生活の質の低下にもつながります。適度な運動やバランスの良い食事で健康を維持し、定期的な健康診断も欠かさずに。薬のジェネリック医薬品の利用やかかりつけ医の活用も医療費軽減につながります。

これらを続けることで、年金だけに頼らずとも無理のない生活設計が可能になり、精神的なゆとりも生まれやすくなります。

賢く暮らすために、生活習慣の見直しは今がチャンス!

年金だけで毎日を安心して暮らすのが難しい今、重要なのは「どうやって暮らしやすいバランスをつくるか」です。今回ご紹介した固定費の削減、食費の工夫、そして健康管理の3つの生活習慣は、どれも今日から始められるものです。いきなり大きな節約や無理な我慢をするのではなく、日々の小さな習慣を変えるだけで将来の安心感はぐっと増します。

また、こうした工夫を実践した上で、可能であれば副収入を得る方法や資産運用も検討しましょう。今の生活を少しずつ見直すことが、年金生活の不安を和らげる有効な手段となります。自分の暮らしを見つめ直す最初の一歩を、ぜひ踏み出してみてください。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。