「大気の非常に不安定な状態が続く」雷雨や突風、ひょうの降るおそれ　北海道の天気予報＆気象予報士解説／2025年8月20日更新

北海道のあす21日(木)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃（こだま・あきら）気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。

【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気

きょう20日（水）も道内、大雨が続いています。
きょう午前9時の天気図を見ると、北海道の南に停滞する秋雨前線に近い道南や、低気圧が近づく日本海側で雨が強まりました。宗谷南部の中頓別町では観測史上最大となる1時間に43ミリの激しい雨が降りました。

夜にかけても日本海側や道南は雨が降りやすく、道東でも急な強い雨に注意が必要です。札幌も今夜は急に雨の強まるおそれがあります。

日付が変わると雨が弱まりますが…

道北では雨の降りやすい状態が続くでしょう。

稚内では雨は降っていないですね。
同じ宗谷地方でも記録的な大雨になっています。あす21日（木）も局地的な雨に注意して下さい。

あす21日（木）の天気と気温です。
日が差しますが、大気の非常に不安定な状態が続きます。内陸を中心に雷雨や突風、ひょうの降るおそれがあります。太平洋側では暑さが続きますが、その他はきょう20日（水）より低くなるでしょう。

大雪の山の方向には厚い雲があります。あす21日（木）もにわか雨に注意して下さい。

あす21日（木）の時間ごとの天気。道央・道南からです。
昼頃まで、札幌周辺など所々で雨が降るでしょう。大雨になった道南など、少しの雨でも土砂災害に注意して下さい。北風の影響で札幌の最高気温はきょう20日（水）より5度低い28度でしょう。

道北・空知です。
留萌など海岸部は午前中、名寄など内陸は日中、急な雷雨に注意が必要です。これまでの大雨で災害発生の危険度が高くなっています。川や崖など危険な場所に近づかないで下さい。

道東・オホーツク海側です。
変わりやすい天気で、帯広や北見など日中は天気急変のおそれがあります。落雷や突風などに注意して下さい。帯広は32度で暑くなりますが、紋別は23度で過ごしやすくなるでしょう。

道南では今夜、再び雨の強まるおそれがあるので、土砂災害などに引き続き注意して下さい。

週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
金曜夜から土曜日は日本海側で再び警報級の大雨になるおそれがあります。その後も2日置きの短い周期で天気が変わるでしょう。

つづいて、太平洋側です。
金曜は晴れますが、土曜は道南方面を中心に大雨になるおそれがあります。気温は平年より高く、日曜は室蘭でも30度と真夏日になりそうです。

あす21日（木）の札幌です！朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします！
もんすけは折り畳み傘をもっています。山沿いが中心ですが、あす21日も昼頃はにわか雨の可能性があります。あすは北風が強まり、暑さは少し落ち着きそうです。

文・イラスト： HBCウェザーセンター気象予報士児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ！」の番組内でも独特（？）なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設！予報士のゆる～い日常も見られますよ。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月～金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。

※20日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。

編集：Sitakke編集部IKU