小学生でも分かる問題にチャレンジ！「5−2+9÷3」→正しく計算できる？

小学校レベルの計算問題というと簡単なイメージがあるかもしれませんが、大人になってから改めて挑戦すると、意外に正解できなかったりします。

これは、四則演算に必要なルールを忘れてしまっているからかもしれませんよ。

さて、今回の問題、あなたは正しく計算できるでしょうか？

問題

次の計算をしなさい。
5−2+9÷3

正解は、「6」です。

「あれ、4じゃないの？」と思った人もいるかもしれませんね。残念ながら4は不正解です。

では、この問題の正解と不正解を分ける「ポイント」はどこにあるのでしょうか。次の項で詳しく解説しますよ。

この問題のポイントは、「計算の順序」です。

4と答えた人は、次のように左から順に計算をしたのではないでしょうか。

5−2+9÷3 ←引き算
=3+9÷3 ←足し算
=12÷3 ←割り算
=4 ←誤答!

しかし、複数の演算が含まれている式は、式に書かれている左から順に計算すればよいとは限りません。

というのも、計算順序には次のようなルールがあるからです。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

このルールに従うと、この式は次のように計算するのが正解だと分かります。

5−2+9÷3 ←割り算
=5−2+3 ←引き算
=3+3 ←足し算
=6 ←正解!

最初に式の一番右から計算するのはなんだか違和感があるかもしれませんが、掛け算・割り算の優先順位は、足し算・引き算よりも高いので、この計算順序が正しいのです。

また、足し算と引き算の優先順位は同じですが、「同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します」というルールもあるので、先に書いてある引き算から計算します。

見逃しがちですが、このルールも大事ですよ。もし「足し算→引き算」の順に計算してしまうと、やはり誤答してしまいます。

5−2+9÷3 ←割り算
=5−2+3 ←足し算
=5−5 ←引き算
=0 ←誤答!

今回は、計算順序がポイントになる問題にチャレンジしました。

複数の演算が含まれている式を正しく計算するためにも、次のルールは、しっかり覚えておきましょう。

・掛け算と割り算は、足し算と引き算より先に計算する
・同じ計算順位の計算がある場合は、左から計算する（足し算と引き算、掛け算と割り算など）

計算順序のルールは、一見ややこしく見えるかもしれませんが、使えば使うほど慣れていくものです。ぜひ類問にも挑戦して、計算力を鍛えてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

もう一問挑戦！

意外に間違える大人が多いかも！「5−2×2+4」→正しく計算できる？