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どうか天井を叩かないで…下階からの「騒音苦情」耐えかねた母が最終手段に出る|新居で起きた騒音トラブル

  • 2025.8.13

一度は謝罪に訪れたものの、下の階からの不可解な苦情は止むことなく、むしろその行為はさらに過激さを増していきました。幼い命を危険に晒しかねない出来事に、結衣さんはついに直接的な行動に出ます。しかし、その必死の訴えは、果たして相手に届くのでしょうか。『新居で起きた騒音トラブル』第3話です。

下の階の住人、田中浩二さん(50代)から「部屋の音がうるさい」と苦情を言われた主人公・佐藤結衣さん。謝罪からわずか2日後、またトラブルが起きてしまいます。

再びの衝撃と割れたコップ

ママリ

陽太くんが泣きわめき、手足をバタバタさせていたその時、再び「ドンドン」という激しい音が響いた。

その衝撃は前回をはるかに上回り、棚に置いてあったコップが床に落ちて割れてしまった。幸いにも、幼い陽太くんに怪我はなかったものの、あと一歩間違えば、破片が飛び散り、取り返しのつかない事態になっていたかもしれない。

結衣さんは、この出来事に強い憤りを感じた。これまでの「ドンドン」は単なる威嚇だったが、今回は明確な物理的被害を伴うもの。このままでは、いつか陽太くんが危険な目に遭うかもしれない。そう思った結衣さんは、意を決して田中さんの部屋へ向かった。

届かぬ訴えと手紙に込めた願い

ママリ

田中浩二さんの部屋のインターホンを鳴らしたが、応答はなかった。しかし、電気もエアコンもついている。明らかに居留守だった。直接話すことができない状況に、結衣さんの焦りは募った。

そこで彼女は、切実な思いを込めた手紙を書き、田中さんのポストに投函することにした。手紙には、先ほどの天井からの「ドンドン」という衝撃で家が揺れ、コップが割れたこと、そして子供に当たりそうになった危険性を具体的に記した。

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「子供の泣き声がうるさくて申し訳ございません。すぐに泣き止ませたいのですが、お風呂後で薬を塗っていたため、少し長引いてしまいました。

私たちは騒音対策として、厚さ2センチのマットを部屋全体に敷いています。また、息子が遊ぶ場所はさらに厚いマットを敷いております。それでも響いてしまいましたでしょうか?21:00には息子と就寝、主人も足音を立てないよう、静かに過ごすよう言い聞かせています。

これからも対策は継続いたします。物が壊れたり、けがをする危険があるため、天井を叩くのではなく、私たちに直接指摘いただけますと幸いです」

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この手紙は、結衣さんの精一杯の誠意と、これ以上の事態悪化を防ぎたいという切なる願いが込められていた。手紙を投函した後、3ヶ月ほどは下の階からの「ドンドン」は鳴りを潜め、結衣さんはようやく一息つくことができた。しかし、その平穏は長くは続かなかった。

最近になり、陽太くんが体調を崩し、ぐずぐずと激しく泣き出した際、まだ午後8時前だというのに、再び「ドンっ」という音が響き、さらに「うるせぇんだよ」という叫び声が聞こえてきたのだ。

一時的な沈黙は、嵐の前の静けさに過ぎなかったのだった―――。

あとがき:トラブルに直面した際は、常に次の対策を考えて

コップが割れるという物理的被害にまで発展した騒音問題に対し、結衣さんは誠実な対応を試みました。しかし、手紙による一方的な訴えは、相手の心に響くことはなかったようです。

すべての努力が報われるわけではないという現実。相手が対話を拒絶する姿勢の場合、どれだけ誠意を尽くしても、状況は根本的に変わらないことがあります。

こうした状況では、一時的な沈黙を解決と捉えるのではなく、その間に次の対策を考えるべきなのかもしれません。

被害がエスカレートした際には、直ちに物的証拠(割れたコップの写真など)を記録し、その都度、大家さんや管理会社に報告を続けることもとても重要になってくるでしょう。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ママリ編集部

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