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「学校行きたくない…」小学生の娘がこぼしたSOS。複雑な心境を乗り越えて母が出した“ADHDの検査受けようか”という選択【作者に聞く】

  • 2026.3.8
担任は「みんなと仲良くしている」と言うが、「先生のいないところではみんなが離れていく」とサユミは打ち明けた。 画像提供:早乃あかりさん
担任は「みんなと仲良くしている」と言うが、「先生のいないところではみんなが離れていく」とサユミは打ち明けた。 画像提供:早乃あかりさん

子育てのリアルな葛藤を描いた漫画『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』をブログで連載している、早乃あかりさん(@akari238ffm)。作品は、娘にADHDの可能性を感じながらも、検査や診断をどう受け止めるべきか悩む母の実体験をもとに描かれている。今回は本作の第18話から第22話までのエピソードを紹介するとともに、娘に「検査受けようか」と伝えたときの気持ちについて、作者本人に話を聞いた。

「学校へ行きたくない」娘の一言から見えてきた違和感

『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』18-1 画像提供:早乃あかりさん
『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』18-1 画像提供:早乃あかりさん
18-2 画像提供:早乃あかりさん
18-2 画像提供:早乃あかりさん
『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』18-3 画像提供:早乃あかりさん
『娘のADHD疑惑・検査診断していない理由』18-3 画像提供:早乃あかりさん

物語は、娘サユミがふと「学校へ行きたくない」と口にしたところから始まる。高学年の女子は人間関係が複雑になりやすい時期でもあり、母である早乃さんの頭にはすぐ「いじめ」という言葉が浮かんだ。気になった早乃さんは学校へ電話をかけ、担任の先生に相談することにする。

ところが、先生の答えは意外なものだった。「毎日友達と楽しく過ごしていますよ」と、特に問題は見当たらないという。学校では笑顔で過ごしている様子だというのだ。安心したい気持ちもあったが、どこか引っ掛かりが残った。先生の前では仲良し。でも、先生がいなくなると…。

「先生がいないと離れていく」娘が打ち明けた孤立のサイン

帰宅後、改めてサユミに話を聞くと、娘はぽつりぽつりと本音を語り始める。「でもすぐサユミの側から離れるんだよ」。仲良しグループは5人で、なぜかサユミだけが余ってしまうことがあるという。さらに、先生の前ではみんな普通に接してくれるものの、先生がいなくなると自然と距離を取られることもあるらしい。

その話を聞いたとき、早乃さんの脳裏にある言葉がよみがえる。以前インターネットで目にした「発達障害の特性によって人間関係がうまくいかないことがある」という文章だった。

サユミは、休み時間に1人で過ごすことや、帰り道を1人で歩くことがつらいと打ち明ける。その言葉を聞いた早乃さんは、ふと昔の娘の姿を思い出す。以前のサユミは、友達がいつも横にいるような子だった。誰とでも仲良くなれるタイプで、周囲に人が集まることも多かったはずだ。それが今は、なぜか孤立してしまうことがあるという。

「検査受けようか」その一言を口にするまで

娘の言葉のなかでも、特に早乃さんの心に引っ掛かったのは「自分で気づいていないだけなのかなって」という一言だった。その言葉をきっかけに、早乃さんはサユミに静かに問いかける。「検査受けようか」。

実は、弟のリクが以前に発達障害の検査を受けた経験があり、そのときにお世話になった病院があった。もし必要なら、同じ病院に相談することもできる。そう考えながら、母は一歩を踏み出すことにしたのである。

担任の先生から「毎日友達と楽しく過ごしていますよ」と聞いたときの心境について、早乃さんは次のように振り返る。「表向きには楽しそうにしているけれど、実際は無理をしているのではないかなと思いました。あまり楽しそうでない態度を出すと、周りの雰囲気が悪くなると感じて、気をつかっていたのではないかとも思いました」

また、娘に検査の話を切り出した瞬間の心境も複雑だったという。「サユミがどう受け取るかな、『どうして?』と思われるかな、と少し不安でした。もしマイナスな意味に受け取られてしまったらどうしよう、という気持ちもありました」

母としての不安と迷い。その一方で、娘の困りごとを見過ごしたくないという思いもある。検査の結果はどのように出るのか。そして、サユミ自身はそれをどう受け止めるのか。物語は、親子が向き合う「気づき」と「理解」の過程を静かに描いていく。

早乃あかりさんは、このほかにも子育てをテーマにした作品を数多く発表している。親として悩みながら子どもと向き合う日々を描いたエピソードは、多くの読者の共感を集めそうだ。

取材協力:早乃あかり(@akari238ffm)

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