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【経口補水液】「健康なときに飲んじゃダメ」って本当?専門医に聞く“摂取控えた方がよい人の特徴”

  • 2025.8.4
健康な人が経口補水液を飲んでもOK?
健康な人が経口補水液を飲んでもOK?

夏は汗を大量にかくため、熱中症予防のためにも小まめに水分を摂取する必要があります。中には水分補給の際に、脱水状態のときに摂取が推奨されている「経口補水液」を飲む人がいるようで、SNS上では「暑くなると経口補水液やスポーツドリンクを水代わりに飲む人がいる」「経口補水液は健康な時に飲んではいけないらしい」という内容の声が上がっています。

水分補給の際に経口補水液を飲むのは、健康上問題はないのでしょうか。池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院(東京都豊島区)院長で、総合内科専門医、消化器病専門医の柏木宏幸さんに聞きました。

1日1リットル以上飲むと過剰摂取の恐れ

Q.脱水状態ではない健康な人が、市販の経口補水液を飲んでも問題はないのでしょうか。

柏木さん「健康な人が経口補水液を摂取しても、基本的には問題ありません。電解質や糖質の摂取量が多少多くなったとしても、正常な体であれば体内で適切に調整されます。

ただし、毎日過剰に摂取したり、一度に大量に摂取したりすると、体の調整機能が追いつかず、体調に変化を来す可能性があるため、注意してください。

経口補水液は、基本的に脱水状態の人向けの飲料です。そのため、健康な人が過剰に摂取すると、体に負担が生じる場合があります。電解質の過剰な負荷は心臓や腎臓に負担がかかり、高血圧の要因にもなりますし、糖質の過剰な負荷は糖尿病のリスクとなります。

特に心不全や腎不全、糖尿病などの持病がある人が経口補水液を飲んだ場合、病状の悪化を招くリスクがあります。このような理由から、持病がある人が経口補水液を摂取する際は事前に医師に相談することを勧めます。電解質や糖質の負荷は、それぞれの病態に応じて慎重に管理する必要があります。

なお、日常的に大量に摂取することでなければ、普通の量を飲む分には問題ありません。私たちは日常生活で塩辛いものを多く食べる日や、水分摂取量が多くなる日があっても、健康な人は体内のバランスを適切に調整しているからです」

Q.では、経口補水液の1日当たりの摂取目安量について教えてください。

柏木さん「摂取目安量は、1日500ミリリットルから1000ミリリットル程度です。それ以上の量を長期的に飲むと過剰摂取となる可能性があります。そのため、水やお茶など、通常の飲料を飲むのを推奨します。

私が院長を務めるクリニックでは、脱水が疑われる人や腸炎のような症状で水分補給が必要な人に対し、1日約1000ミリリットルを目安に経口補水液の摂取を勧めております。市販の500ミリリットルの経口補水液2本分が上限となります」

オトナンサー編集部

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