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「家にいるとずっと怒られている気がする」《夫が不倫しやすい夫婦》にありがちな5つの特徴

  • 2026.3.1
「夫が不倫しやすい夫婦」にありがちな特徴とは?(画像はイメージ)
「夫が不倫しやすい夫婦」にありがちな特徴とは?(画像はイメージ)

「うちは大丈夫」と思っている夫婦ほど、不倫の“入口”を見落としがちです。私は夫婦・カップル相談を受ける立場として、数え切れないほどの“未遂”と“発覚後”の声を聞いてきましたが、不倫は突然穴に落ちる事故タイプもありますが、静かに育つ「不倫予備軍」が崩れ落ちる場合もあります。

実際、新婚でも不倫に走る人はゼロではありません。オトナンサーで以前紹介した調査では、浮気経験者の一部に「結婚後1年未満」や「1~5年目」が一定数存在していました。つまり“不倫=熟年の末期症状”だけではないのです。

もちろん、不倫をした本人の責任が最も重いのは大前提です。ただ、夫婦が「不倫が起きやすい構造」になっていると、機会と感情の隙間がかみ合い、火がつきやすくなります。家族社会学の研究でも、不倫は「機会(出会い、隠せる状況、資源)」と「夫婦関係(満足度、投資量、コミットメント)」の両面から説明できる、という整理がされています。

では、不倫予備軍を生み出してしまう夫婦には、どんな特徴があるのでしょうか。今回は“夫が不倫しやすくなる夫婦の特徴”を5つに整理し、1つの事例で具体的に見ていきます。

夫の自由時間が「ブラックボックス」化していないか

夫が不倫しやすくなる夫婦の特徴は次の通りです。

■不倫予備軍を生む夫婦の特徴(5つ)【特徴1】会話が「業務連絡」しかない(感情の共有がゼロ)「今日、子ども迎えお願い」「生活費足りない」という連絡は大切です。でも、夫婦が“共同生活チーム”の対話だけになると、心の居場所が家庭の外にできやすくなります。

不倫の入口は、「私のことを分かってくれる人がいた」から始まるケースが多いです。夫婦の会話が事務化すると、外の人の“共感”が蜜のように甘く感じるのです。

【特徴2】「ダメ出し夫婦」になっている家庭は本来、一番安心できる場所のはず。ところが、妻が疲れていると「なんで家事ちゃんとしてくれないの?」が口癖になり、夫は「家に帰っても評価されるだけ」と感じます。

以前、私が執筆した記事でも、不倫に走る男性像として“寂しがり屋”“弱い顔を見せる”などが挙げられつつ、結局は「自宅環境」が背中を押す場合がある、と触れました。ここで言う環境とは、まさに「家庭で満たされない承認」が続く状態です。

【特徴3】セックスの話題がタブー(レス×無言の放置)夫婦の性は、正解が一つではありません。頻度も内容も、合意が取れていれば問題になりません。

危険なのは「話せない」「触れたら地雷」「気まずいから放置」。レスそのものより、“レスを話し合えない夫婦”が不倫予備軍を育てます。お互いが性の不満を抱えたとき、外で解消するより先に、外で“満たされる”快感にハマりやすいのです。

【特徴4】夫の自由時間がブラックボックス(スマホ、残業、飲み)不倫を始めるには「隠せる状況」が必要です。私の見解は“配偶者から離れる時間”や“出会いの場にいる時間”が機会を増やす要素だろうと考えています。

夫の行動が見えないこと自体が悪いのではありません。問題は、夫婦の中に「説明責任のルール」がないことです。自由が増えるほど、自己管理ができない人は転びやすく、ブラックボックスは、誘惑の温床になります。

【特徴5】夫婦の“未来設計”がない(お金、育児、親、働き方が未合意)夫婦は愛情だけで回すと、忙しさの波で簡単に崩れます。だからこそ、運用ルールが必要です。

貯蓄、家事育児、キャリア、親の介護、セックスレス。話すのが面倒なテーマほど、先延ばしにすると不満が沈殿し、「外に逃げる理由」をつくってしまいます。未来が見えにくい夫婦は、今の不満が“終わりのサイン”に見えやすいのです。

37歳夫を「不倫予備軍」にさせてしまった36歳妻の言動

36歳の春香さん(仮名)と37歳の清太さん(仮名)は結婚7年目の夫婦で、未就学児の子どもが1人います。共働きで、春香さんは時短勤務、清太さんは営業職で帰宅が遅い日が続いていました。

春香さんの口癖は「お願いだから、察してよ」。清太さんの口癖は「今度やる」。会話はほぼ業務連絡。「保育園の提出物」「今月のカード代」「明日の送迎」。寝る前に感情を話し合う時間はゼロになっていました。

清太さんが帰宅すると、春香さんは疲れ切っていて、つい強い言い方になります。

「なんで連絡くれないの?」「私はずっとワンオペだよ」

清太さんは反論せず黙り込み、春香さんは「無視された」と爆発。家の中が“ダメ出しと沈黙”の循環に入っていました。

そして、夫婦の性の話は完全にタブー。産後からレス傾向になり、春香さんは「触られると疲れが増す」、清太さんは「拒否されるのが怖い」。でも、どちらも言葉にはしませんでした。

決定的だったのは、清太さんのスマホタイムの長さ。春香さんによると、帰宅後もずっと画面を見ているということです。残業や飲み会の予定は増えるのに、説明は少ないといいます。

春香さんが「最近、何してるの?」と聞くと、「詮索しないで」と返され、夫の自由時間がブラックボックス化していました。

ある日、春香さんは清太さんのスマホの通知を偶然目にします。女性同僚とのやりとりでした。内容は恋愛そのものではない。でも、清太さんが家庭では見せない“柔らかい言葉”が並んでいたのです。

春香さんはショックで、責め立てました。

「私にはそんな言い方しないよね?」

清太さんは、ぽつりと返しました。

「家にいると、ずっと怒られている気がする。外だと、普通の人でいられる」

ここで重要なのは、“すでに一線を越えたかどうか”だけではありません。清太さんの心が「家庭の外」に向き始めていたこと。つまり、不倫予備軍の完成手前だったのです。

私は春香さんに、まず「悪者探し」をやめて、“夫婦の運用”に戻すよう、次の4つの提案をしました。

(1)毎日5分、何でもない雑談をする。業務連絡は禁止。

(2)週1回、お金や家事、お互いの予定など、日常生活について話し合う。

(3)性の話は「頻度」ではなく「安心」から。「触れる/触れない」の合意を先に作る。

(4)お互いの自由時間は“監視”ではなく“説明”として話す。隠さないこと。

春香さんは最初、「私の方が努力するの?」と悔しそうでした。そこで、私ははっきり言いました。

「不倫はやった側が悪い。ただ、予防の構築は“夫婦の共同作業”です。再発しない仕組みを作るのは、春香さんが損をする話じゃないから」

結果、清太さんは女性同僚との距離を自分で引き、飲み会の回数も調整しました。

春香さんも怒りの出し方を柔らかくし、「私」を主語にして言葉を伝える、いわゆる「アイ(I)メッセージ」を使うようになりました。例えば「あなたが洗面所に付いた水を拭いてくれると私は楽だし、うれしい!」と伝えることで、相手を攻撃せずに自分の感情を伝えることができます。

もちろん、夫婦関係がすぐにラブラブには戻りません。それでも「家が息苦しい場所」から「戻れる場所」へと変わり始めたのです。

不倫予防は「愛」より「仕組み」

このように、夫が不倫しやすい夫婦には、共通点があります。会話が業務化し、夫の承認が枯れ、性がタブーになり、自由時間がブラックボックス化し、未来が見えない。ここに「出会いの機会」が重なると、不倫は“起きてしまう”のではなく、“起きやすい”状態になります。

不倫をゼロにする魔法はありません。でも、予備軍を育てない設計はできます。夫婦は、気合いと我慢で保つものではなく、運用で長持ちするものです。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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