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幼少期の愛情不足が原因?人間関係が長続きしない人の特徴とは[精神科医監修]

  • 2026.2.25

人間関係がうまく続かない原因を探っていくと、幼少期の家庭環境や親との関係に行き着くことが少なくありません。

子ども時代に十分な愛情を受けられなかった経験が、大人になってからの人間関係のパターンに影響を与えることが分かっています。神谷町カリスメンタルクリニック院長・松澤 美愛先生監修のもと見ていきましょう。

人間関係が長続きしない人に多い特徴とは

人間関係が長続きしない人には、いくつかの共通したパターンが見られることがあります。

親密さを感じると距離を置きたくなる

誰かと仲良くなりかけると、急に相手のことが煩わしくなる。関係が深まるほど、逃げ出したい衝動に駆られるなど。

これは「親密さへの恐れ」と呼ばれる心理パターンです。

幼少期に親との間で安定した愛着を形成できなかった人は、「近づきすぎると傷つけられる」「期待すると裏切られる」という無意識の信念を持っていることがあります。

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相手に過度に依存する、または依存させようとする

出会ってすぐに相手を理想化し、「この人こそ自分を救ってくれる」と感じる。相手がいないと不安で仕方がない。常に一緒にいたい。

幼少期に愛情が不安定だった人は、大人になってから「今度こそ満たされたい」という強い欲求を持つことがあります。

逆に、相手を自分に依存させようとするパターンもあります。「自分がいなければこの人はダメになる」という関係を作ることで、自分の存在価値を確認しようとするのです。

些細なことで関係を断ち切ってしまう

相手のちょっとした言動に傷つき、「もうこの人とは無理だ」と感じて関係を終わらせる。一度でも期待を裏切られると、許すことができない。こうした「白黒思考」や「ゼロか100か」の傾向も、人間関係を長続きさせにくくする要因です。

これは、幼少期に「条件付きの愛情」を経験した人に多く見られます。

「良い子でいれば愛される、そうでなければ愛されない」という環境で育つと、人間関係を「完全な味方か、完全な敵か」という極端な視点で捉えやすくなります。

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自分から連絡を取らない、関係維持の努力を避ける

連絡は相手からが当たり前、自分から誘うことはほとんどない、友人に連絡するのが億劫。これでは人間関係も続きません。

人間関係を維持するには、ある程度の「手間」が必要です。

しかし、幼少期に自分から求めても応えてもらえなかった経験を持つ人は、自分から関係を求めることに抵抗を感じることがあります。また、「自分から連絡して迷惑だったらどうしよう」という不安から行動を起こせないこともあります。

結果として、時間とともに関係が自然消滅してしまうのです。

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本音を見せずに表面的な関係に留まる

当たり障りのない会話ばかりで、深い話をすることがない。自分の本当の気持ちや悩みを打ち明けられないなど、表面的な関係しか築けないという悩みを持つ人もいます。

これは、幼少期に自分の気持ちを表現しても受け止めてもらえなかった、あるいは否定された経験と関係していることがあります。

「本当の自分を見せたら嫌われる」「弱みを見せたら利用される」という恐れから、常に「良い自分」だけを見せようとします。

しかし、親密な関係は、お互いの弱さや本音を見せ合うことで深まっていくものです。表面的な付き合いだけでは、時間が経っても関係は深まらず、いずれ疎遠になってしまいます。

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専門家が考える「人間関係が続かない人」とは

「人間関係が続かない」、意外と悩んでいる方が多いのではないかと思います。外来診療でも似たような相談を頂くことが多々あります。

人間関係がうまく続かない場合、多くはどこかで無理をしてしまっている場合が多いのではないでしょうか。相手に合わせすぎてしまって疲弊してしまう、などです。

最初は多少無理をすることが出来ても、関係を長続きさせるとなるとその無理を継続しなければならず、いずれかの段階で「もう無理!」と感じてしまうでしょう。

そうならないためにも、人間関係を長続きさせるためには「とにかく無理をしないこと」につきます。

自分らしさを保ちつつ、相手のことも大切にする、そのように心がけるだけでも人間関係は違ってくると思います。記事を参考に、まずは自分が取組みやすいことから挑戦してみてはいかがでしょうか。

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続き:人間関係を長続きさせる3つのポイント

人間関係を長続きさせる3つのポイント

人間関係が続かないと悩んだとき、どのように対処していけばよいのでしょうか。いくつかポイントがあります。

1. 自分のパターンを知り、「また来た」と気づけるようにする

まず大切なのは、自分がどのようなパターンで人間関係を終わらせているのかを認識することです。

「仲良くなりかけると距離を置きたくなる」「些細なことで相手を切り捨ててしまう」「自分から連絡を取らないまま疎遠になる」など。そのパターンに気づくことができれば、「本当にこの関係を終わらせたいのか」と一度立ち止まることができます。

終わってしまった関係に共通点はないか、いつも同じような場面で関係が壊れていないか、書き出してみると発見があるかもしれません。

2. 「完璧な関係」を求めることをやめる

「本当にわかり合える人としか付き合いたくない」「少しでも合わないと感じたら無理」などは、人間関係の可能性を狭めてしまいます。

「この人のここが嫌だ」と感じたとき、すぐに関係を終わらせる判断をするのではなく、「それでもこの関係を続ける価値はあるか」「相手の良いところも含めてトータルで考えるとどうか」と考えてみてください。

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3. 人間関係を維持する「小さな行動」を積み重ねる

人間関係を維持するには、日常的な小さな行動の積み重ねが必要です。

  • 自分から「元気?」と連絡を入れてみる
  • 相手の話に興味を持って質問をする
  • 感謝や喜びを言葉にして伝える
  • 約束を守る、時間を守る、できるだけ早めに返信する

こうした小さな行動の一つひとつが、「あなたを大切に思っています」というメッセージになります。

自分から連絡を取ることが苦手な人は、「月に1回は自分から連絡を入れる」など、具体的なルールを決めておくと実行しやすくなります。SNSの「いいね」やコメントなど、ハードルの低いコミュニケーションから始めるのも一つの方法です。

監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長 松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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