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50代からの「整う」ヨーロッパ便り~わたしの時間を取り戻す旅〜

  • 2025.8.1

皆さんこんにちは、自然療法ジャーナリストで自然療法セラピストのmadokaです。
20代半ば、英国ロスチャイルド家のお屋敷でガーデナーとして働き始めたことがきっかけで植物の癒やしの力に魅了され、単身英国へ。そこで自然療法を学び、世界各地の自然療法を体験しながら、現在は自然療法ジャーナリスト、自然療法セラピストとして活動しています。
本連載では、セラピストとして活動するなかで出会った仲間たちとのヨーロッパ周遊の記録をお届け! 初回は旅へ出ることになったきっかけとヨーロッパの街並みを、写真とともにつづります。

50代だからこそできる、「わたしのこれから」を探す旅

自然療法を学んだ8年半の英国生活に終止符を打ち、2009年に日本に帰国。それからは、「楽しいことだけを仕事にする!」「毎日がホリデイ!」をモットーに、自然療法を広めるために努力してきました。本の出版、雑誌の記事の執筆、自然療法講座、コンサルテーション(健康相談)、全てが思い描いていたとおりにどんどん叶っていく日々でした。
自然療法を広めるための活動を続け、約10年の月日が経ちましたが、日本での自然療法は当時私が思い描いていたような広がりを見せることなく、コロナ禍へ。何もかもうまくいかないと気持ちが落ち込んで、ホルモンの変化も手伝ってか、ポジティブでいることが難しくなっていました。まるで、泥沼に落ちて、這い上がろうとバタバタすればするほど、どんどん沈んで行くような感覚です。
 
そんななか、「このままでいいのかな?」「もっと自由に、もっと“わたしらしく” 生きてみたい」とふと思ったのと同時に、こんな疑問も生まれました。「私は、まだ若いのだろうか?それとも、もう歳をとってしまったのだろうか?」
そのときに思い出したのは、「人生は旅のようなもの」という言葉。静かに、でも確かに変わりはじめる「わたしの時間」を感じました。50歳の誕生日を迎える頃には、「このまま終わりたくない!」という叫びが、どこからともなく湧き上がってきたのです。
生きることも諦めそうだった私でしたが、信頼できる友人やセラピストの力を借りて少しずつ元気を取り戻していく中で、誕生日を機に「リボーンする!」と決意したのです!
そして、51歳の誕生日を目前に思い切って約1ヶ月間日本を離れ、 “この先の私”を見つけるために、旅に出ることにしました。イタリア、オーストリア、ドイツの自然と文化に触れながら、いつもと違った環境で、自分自身と向き合う時間を持ちたかったから。
そこで出会ったのは、“整う”ことの本当の意味。
この連載では、その旅の記録とともに、50代の“わたし”を再発見する旅路をシェアしていきます。
旅は道連れ。ぜひ一緒に旅をして行きましょう!

3カ国横断のきっかけ

旅のきっかけは、私が自然療法専門誌『aromatopia』に寄稿した錬金術に関する記事。
それを読んだ方から「現地に行ってみたい」とリクエストをいただき、イタリアに住む友人の協力のもと、ツアーを企画しました。
さらに、ヨーロッパに住む友達から「こっちにも寄れないの?」とお声がけいただき、思い切ってお隣の国オーストリアにも行くことにしました。オーストリアにある小さい空港では発着する飛行機が少ないため、ミュンヘンの飛行場が便利だと教えてもらい、「それならドイツも!」と言うことで、3カ国を縦断するジャーニーが始まりました。

今、旅に出る理由

今回の「旅」という新たなチャレンジには、3つの目的がありました。

1. わたしらしい時間を取り戻すこと

2. ワクワクすること、好きなことを再発見・再確認すること
3. これからの自分に合った仕事スタイルを見つけること

東京の毎日はあれもこれもやるべきことに追われ、毎日夜遅くまで仕事をしても「あれもできなかった」「これもできなかった」と思うばかりで、何も達成できていないような気持ちになることばかりでした。
また、自然療法のコンサルテーションやセミナーの中で、心と体が健康であるための必須事項として、“自分らしく毎日を過ごすことの大切さ”についていつも話していたにも関わらず、ふと「自分ができているのかな?」と、疑問に思うこともありました。
こんなときは第二の故郷でもあるイギリスという選択をいつもなら選びそうですが、今回は、言葉も文化も、私自身とはまだ少し距離のある土地へ行くことが今の私には必要だと感じたのです。

旅からのメッセージを、あなたへ

土地の空気感というものがあるのでしょうか?
ヨーロッパの田舎町に身を置くと、時間の流れそのものがゆっくりに感じられます。
そんな環境に身を置くことで、日々の忙しさに追われ後回しにしてきた『自分との対話』を実践。自然に恵まれた環境のなかで太陽のぬくもりを感じ、空を仰ぎ雲の流れや星を見ていると、「私はこの宇宙の中に生かされている」と感じられます。
 
今回、私がアロマセラピストのみなさんとともに訪れたのは、好奇心がくすぐられるような場所が多数。例えば、旅のきっかけになった記事に登場した、錬金術の手法で植物油や蒸留水を作っている工房の見学、古くから薬草を育て健康のためのドリンクを作っていた修道院や、世界最古の大学で医学教育のために作られた植物園、古代ローマ時代から親しまれている温泉療法の体験、古代ローマを起源とし、19世紀に黄金時代を迎えた湖水浴や湖畔での滞在による健康回復を体験、中世から続く街にある古い薬局の訪問、そして自然とともに暮らしている方と出会う農家での宿泊体験、そして健康で美味しいイタリアならではの地産地消を大切にした食事など……。どれも日本ではできない貴重な体験ばかり!
ツアーを終えた後も、キリスト教徒の巡礼地や、イタリアからバスで北上、国を超えた山歩きなどアルプス地域ならではの健康の源を、地元の人たちと一緒に実体験してきました。これからそれぞれを深掘りしてお話ししていきますが、今回はその一部をお見せします。

イタリア北部の湖水地方にあるコモ湖。冷たく澄んだ水が自律神経を整え、静かな湖は心のデトックスに最適だと言われています。

現地の人にとって身近なアルプス。オーストリアの都市・インスブルックで暮らす人々は、週末や学校や仕事の後に山登りに行ったり、湖に泳ぎに行くのが当たり前だそう。

イタリアには中世の歴史を感じる小さな街がたくさん残っています。精巧に造られた建築物にうっとり。そのような街に訪れたときに、私は必ず昔ながらの薬局を探します。

世界5大修道院のひとつパヴィア修道院は、アーチのある赤い建物が目印。修道士たちは今も自給自足で沈黙と静寂を守りながら暮らしています。

イタリアのトスカーナでのアグリツーリズモ(農家宿泊)の際に見た風景(こんなにも明るいですが、時刻は20時前です)。陽の長いヨーロッパでのどかな夕暮れは圧巻の美しさでした。

今回の旅で訪れた数少ない都会の街の一つ、ドイツのミュンヘン。教会や宮殿など大きくて美しい建物は見応えあり!

この記事を書いた人

自然療法ジャーナリスト/セラピスト 藤田 円

藤田 円

英国で自然療法に出合い、英国ホメオパス資格を取得。沖縄で育つ「リバイタライズヘナ」の魅力に惹かれ、商品プロデュースも行う。雑誌記事や書籍の執筆、著書に『ホメオパシーのくすり箱』がある。セミナーなどを通じて植物の力と自然と調和する暮らしの楽しさを伝えている。

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