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工夫して5秒で計算してみて!「231×4」→5秒でチャレンジ

  • 2025.9.25
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掛け算は九九までの範囲なら一瞬で解くことが出来ますよね。

しかし、その範囲を拡大して三桁×一桁の場合はどうでしょうか。

すぐに解けるという人はなかなかいないかもしれませんね。そこで、難しい掛け算を簡単に解くことが出来るような考え方を紹介します。

応用がしやすい法則を使っていますので、ぜひ使いこなせるようになってください。

問題

次の計算をしなさい。
231×4

慣れれば暗算も可能になります。

解説

この問題の答えは「924」です。一気に計算すると複雑なので、掛け算を分割してキリの良い数を足し合わせるように解いていきましょう。

そのために使っていくのが〈分配法則〉です。

〈分配法則〉
・(a+b)×c=a×c+b×c
カッコの中の数を増やしても成り立つ。
→ (a+b+c)×d=a×d+b×d+c×d

この分配法則を使うとある程度、自分で計算しやすい数に分割することが出来ます。今回は231を分割して、231=200+30+1とします。こうすることで4と掛けてもキリの良い数を作ることが出来ます。

では、計算してみましょう。

231×4
=(200+30+1)×4
=200×4+30×4+1×4
=800+120+4
=920+4
=924

この分配法則を使いこなすと自分の計算力に合わせて計算を進めることが出来ます。

例えば、230×4も暗算で解ける場合は

231×4
=(230+1)×4
=230×4+1×4
=920+4
=924

とした方が短い途中式で済むので、暗算で解きやすいかもしれません。

まとめ

今回は〈分配法則〉を使って掛け算を分割することで、筆算が必要不可欠な計算を暗算でも解きやすい計算に落とし込むことが出来ました。

カッコを使った計算は難しく感じがちですが、あえてカッコを使って〈分配法則〉を利用することで簡単に解けるようになりますね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):うおうお

数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。


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