どうやって計算するか覚えてる？「(−5)÷(−5)÷(−5)÷(−5)」→正しく計算できる？

2025.9.1

足し算・引き算・掛け算・割り算の問題の中でも、「割り算」が苦手という方は多いかもしれません。さらに、負の数が含まれている場合、どのように計算をすればよいでしょうか。

この記事では、負の数の割り算について解説をします。正しい理解ができているか確認をしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
(−5)÷(−5)÷(−5)÷(−5)

まずは自分で計算してみましょう。正しい答えを求めることができるでしょうか。

解説

今回の計算問題の答えは「1/25」（もしくは0.04）です。

どのように計算したのか、順に解説をしていきます。

今回の問題は「負の数の割り算」です。負の数の割り算では、数字と符号（プラス・マイナス）を分けて考えることができます。

符号の考え方

負の数が混じった割り算の「答えの符号の決め方」を確認していきましょう。

＜答えの符号の決め方＞
ここでは割り算で記載していますが、掛け算も同様です。
(+)÷(+)=(+)
(+)÷(−)=(−)
(−)÷(+)=(−)
(−)÷(−)=(+)

上記には二つの数の計算について記載していますが、これを応用すれば、三つ以上の数でも答えの符号を決めることができます。

(−)が偶数個の掛け算・割り算→答えは(+)
(−)が奇数個の掛け算・割り算→答えは(−)

数字の計算

数字部分だけを取り出すと「5÷5÷5÷5」となります。

「割り算だけ」の式なので、左から順に計算をしなければいけません。

よって、
5÷5=1
1÷5=1/5（もしくは0.2）
(1/5)÷5=1/25（もしくは0.04）
となります。

さて、今回の計算「(−5)÷(−5)÷(−5)÷(−5)」の場合を考えてみましょう。

数字：5÷5÷5÷5=1/25
符号：(−)÷(−)÷(−)÷(−) = (+)
※(−)が四個（偶数個）の割り算

したがって、今回の問題の答えは「1/25」となります。

まとめ

負の数を含んだ割り算は、計算の順序に注意したり、符号に注意したり、さまざまな注意点があります。

これらを正しく理解していないと、正答にはたどりつけません。

忘れていた方は、他の記事の問題にも挑戦し、復習してみましょう！

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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